深夜に電話。今後、もし同居した時の部屋の配置など話す。小説の手を止めて、色々聞いてくれる。10分と言ったはずが、1時間ほど話して切る。
1年以上前「好きな人に深夜電話してしまう。相手に迷惑で、ぐだぐだで、なにひとつ有益ではない電話だってかける前から分かっているのにしてしまう」と私が鬱屈していた時「それはそれでしていいんじゃないですか」と他人のように(他人なんだけど)言ってくれた。
ふと、ひりひりと何かを絞り出す日記が書きたくなって、2年くらい前の辛いことを思い出して寂しい気持ちプレイバック編をポエムにしようとしたけれど、少しも出てこなかった。
手に触れる。握る。近くにいく。離れる。声をかける。振り向く。また触る。
遠近を繰り返す距離に、たまに感謝して、私は今日も静かに眠るのだ。
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