罅割れた翡翠の映す影
目次|過去は過去|過去なのに未来
信じるって事は時には暴力的ですらあって。 それでも信じていたくて、裏切りを感じる。 信じられていたくて、過剰な程努力をして。 信じられないモノに、存在を許してはくれないから。 存在しちゃいけないなら、何故殺してくれなかった。 消えてしまいたかった。あんた達の望み通りにさぁ。 あんた達を殺すのは簡単なのに、 狂ってしまいたかったのに、 選べる選択肢は僕が消える事だけだったのに。 僕から何もかも奪って楽しかっただろ? 僕は所詮贄だったって事だろう? 汚れ役がいなくなりゃ困るってか? そういう必要なら、いらない。 贄にも死を選ぶプライドはある…。
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