罅割れた翡翠の映す影
目次|過去は過去|過去なのに未来
「違うモノ」になっていたのは薄々知っていたんだね。 でも何も言わなかった。 あの時と同じ。 中味なんてどうでもよかったの?
マスターとタイマン…で対談。 ある程度のカミングアウトを交えながら、 話しは親子関係の在り方についてまで飛躍する。 やはり認識が甘いように感じる。
親だからといって許容量の大きい人間ばかりじゃない。 時には肉体的に、精神的に子供をズタズタにするモノも居る。 過失にしろ故意にしろ、疵が出来るには変わりはしない。
マスター、貴方は幸福だよ? そんな事、知らないのだから。
辞める決意が変わらない事は伝えた。 暴走寸前だったけど。
さぁ、後は住む所と職。 どうにでもしてみせる。
彼等は感付いてた事を知る。 8〜9年前、彼等の子の中味が変わってしまった事に。 中味なんか、誰でも良かったの? それでも愛してるなんて寝言言えるの? 帰らなくて良かった。 やっぱり帰る場所なんかじゃなかった…!
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