罅割れた翡翠の映す影
目次|過去は過去|過去なのに未来
瞳 笑い声 足音と 後ろから伸びる手
『ボクは生きていてはいけないんだ?』 そう思わせるのに足る理由。
沢山の 手 暗闇を壊す 密やかに在る事も許さない 無邪気な 声
『いらないんだ、誰もボクなんていらないんだ』
反吐の出るような、甘ったれた『自分』の声。
からからと 音すら立てない 空っぽのその『自分』が
戦う事も許されず 逃げる事も許されず 死ぬ事も叶わず ただ刺さっていく からだとこころに
からからと 夜の砂漠のように 冷えて 乾いた笑い声を
大嫌いな 大嫌いな笑い声を 上げて
壊れた目玉には 涙も無く やはりただ乾いた 冷たいモノが そこに 許されぬまま 在るだけ
大嫌いな 大嫌いな視線 瞳 目 眼球
涙すら 流せぬならと 抉り
『ボクだからいけないの?』
無邪気で 愚鈍な問い
オマエ以外に 『自分』などいないのに
『ボクは、いらないんだ』
自身を存続させる為 『自分』を消した 殺した
『ボクじゃなければ、こんな事ないよね?』
在り得ない 馬鹿を言うな
届かない声
河原 白 ロープ 立ち枯れた 桜の木
白い 暗闇
…どこかの誰か(姐)が 『しっかり休めよー♪』 とか言って意識奪って飲ませた薬…。 夢見が最悪。 …一応久々の休暇ナンデスケド。 それともアンタ達の休暇か? (少なくとも仕事中は凄まじく大人しい) 痕跡から見て兄・姐・翡翠あたり出てる…。
あー、別に普通に交代しても良いから、 …クスリはやめれ。 あと男は馬鹿じゃないイケメンを選べ。 怪我は残さんでくれーい。
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