橋本裕の日記
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2007年12月29日(土) 幸せな年の暮れ

 先日、妻の干し柿作りを手伝った。なんでもおいしい干し柿を作るには、毎日のように「もみもみ」しなければならないそうである。その「もみもみ」を手伝った。これでやはらかくおいしい干し柿ができるのだという。ひとつ食べてみたがうまい。正月までにはしっかり粉もふきそうだ。

 昨日は今年最後の忘年会。金山駅前の「素材屋」に4人であつまり、食べたり、飲んだりした。来年はこのメンバーを中心に、私が主宰になって同人誌を出したい。よし、来年からは精力的に小説を書き始めるぞと、酒の勢いもあって宣言してしまった。日本酒を熱燗でずいぶん飲んだ。みっちり2時間、食べて飲んで、ひとりあたり1500円だ。これは安い。

 さて、毎年年末になると大掃除をするが、今年はとくに念を入れて、襖や障子を張り替えた。といっても襖は業者に出した。家を買ったのが平成2年のことだから、おおよそ18年目になる。居間の襖が新しくなって、部屋全体があかるくなった。

 障子は妻と私で8枚ほどを張り替えた。中にはこの18年間一度も張り替えなかったものもある。ずぼらを決め込んでいたわけだ。しかし、障子を張り替えた私の部屋は見違えるように清潔で気持がよい。これでさわやかな気分で新年が迎えられそうだ。

 それから私が大学院のとき買ったトースターを処分した。これはもう30年以上使っていた。まだまだ使えそうだが、最近パンを焼くにも時間がかかるようになった。そこで次女が大学の寮で使っていたトースターを使うことにした。これだとパンが焼ける時間が半分ですむ。

 しかし、やはり昔から使っていたものには愛着がある。娘も名残惜しそうに携帯でトースターの写真を取っていた。私も家族を代表して「僕たちのために働いてくれて、ありがとう」と感謝の言葉を述べたあと、トースターの前で深々と頭を垂れながら両手を合わせた。

 このほか、11年間乗っていたスターレットを廃車にした。我が家にはもう一台、13年間乗っているカリーナがある。両方ともこの12月が車検だった。私が電車通勤になって車に乗らなくなったので、おくればせながら一台処分することにしたわけだ。

どちらを手放すかずいぶん迷ったが、あえて古いほうのカリーナを残した。もう20万キロも走っている働きものである。おかげでかなり痛んでいて、車検代に20万円も使うはめになった。故障が怖くて高速道路は走れないが、このカリーナをあと2年間使うことにした。

 手放すことになったスターレットはもともと妻の車だったが、途中から次女が乗り出した。これは妻と娘がきれいに洗車していた。私が散歩から帰ってくると、もうなくなっていた。年明け早々には解体されてしまうのだという。できることなら「ありがとう」と、これも手を合わせて送り出してやりたかった。

 別れは淋しいものだが、新たな出会いもある。今日は長女の婚約者のご両親が我が家に来ることになっている。結納といった堅苦しいことはしないことにした。しかし、結婚式の日取りなども正式に決めなければならない。

長女夫婦は結婚しても同じ一宮市のマンションにすむことになるので、いまのところ娘を嫁にやる淋しさはない。むしろ新たな家族がふえてなにやらうれしい気分である。ただし、まだ孫の顔を見たいとは思わない。おじいちゃんと呼ばれたくない。障子もふすまも張替えたばかりだしね。

(今日の一首)

 スタッチョと呼ばれた愛車手放した
 その日はさびし飯を食べても


橋本裕 |MAILHomePage

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