anxious for Heaven

鳥かごなんて、最初からなかった。

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2004年03月05日(金) がくぜん。
友人宅でお泊り
冬寿と2人で料理をする

並んでキッチンに立って
一緒に野菜を面取りしたり
少し味見をしてもらったり
すごく幸せだった
まるで新婚家庭みたいな

その夜のこと
寝る場所は私と彼がキッチンで
一組の布団で二人眠った

夜中の3時くらいになり
急に発作に襲われた
苦しくて体が動かない
苦しくて声が出せない
助けが呼べない薬が飲めない
10cmと離れていない冬寿を起こす
顔をびたんびたんと弱々しく殴って
必死に起こそうとするけれど

助けを求めたその手を
寝ぼけた彼は

振り払った

30分も経った頃
やっとのことで異変に気付き
気遣って薬を飲ませてくれた

その頃にはほとんど落ち着いていて
気分は悪くはなかったのだけど

振り払われた
その事実が痛かった
ずきずきと痛む左胸よりも
心のどこかが痛かった。


仕方ないと思うんです。眠かったのだから。
慣れない料理で疲れていたのだろうし。
だけど、必死になって伸ばしたその手を、邪魔そうに振り払われたとき
本当に愕然としてしまいました。
タスケテクレナイノ?ドウシテ?フリハラッタリスルノ?
後でものすごく謝られはしたけれど。
だけどそれが人間の本心のような気がして…。

一緒にいられると思ったのは
たぶん、間違いじゃない。
written by:Kyo Sasaki
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