「ガムを食べた。」 DiaryINDEXpastwill
2001年01月01日(月) 世紀を超えて

23:58 俺は駅の裏の駐車場で1人、車の中で姉夫婦を待っていた。
あー、世紀超えはここで1人過ごすのか。。。と思った。
前を見ると、タクシーがいた。
こんなときにも働かなきゃいけない人がいる。
それでも俺は自分が惨めな気分になりそうだった。
23:59 姉夫婦がやってきた。
本当は2人で年越しの瞬間を過ごしたかったろうに。
俺はお邪魔な運転手だったろうな。
「お疲れ様」
「ほんっと疲れたよ」
と義兄。
31日にまで働いてたんだからしょうがないか。

家に帰ってそばを食う。
姉が東京でお世話になってる雑貨屋さんのおばさんに電話する。
「車の中でしっぽりやってたんじゃないの?」
「え?違うよ、だって弟も一緒だったもん。」
「そこでもつまらない弟が邪魔するんか。」
そんな会話を電話が終わった後、面白おかしそうに話してみせる姉。
俺は無言。
うるせーよ!!
赤の他人にそんな風に言われたくないよ。
赤の他人ったって、姉が世話になってる人なんだけどさ。
姉もそういう風に俺の事を話してるんだろうな。
姉は、やさしい言葉や欲しがった覚えのないプレゼントで、俺から反発心を奪ってる。何も言えない。
行動が優しさだなんてズルイと思うことがある。
そんなのに騙されちゃいけない。
そうやって、てきぱきと「優しさ」ってものを行動にしてしまえる人は、
同じように人を傷つけるような行動だって簡単にできてしまうんだから。

俺に出来る事はパシリのような事だけ。
何も言えない。
それでも、また駅まで送ってやらなきゃならないなんて、うんざりする。

21世紀も幸先悪いよ。
まあ、受動的に生きてる限り、そんなもんだ。

尻尾だけ |MAIL