「ガムを食べた。」 DiaryINDEXpastwill
2001年04月24日(火) Soul Candy

みんな本は読む人?
さらに詩なんて読む人?

俺はどちらも憧れるけど、実際はそんなに読まない。
特に最近は全くと言っていい程Web上にある文字以外は読んでなかった。

最近はWeb上では、とあるメーリングリストの過去ログ10000件以上(!)取り寄せて読みふけったり、専門板をロムったりと「文字」自体はかなり読んでいた。

それでも何かが足りないと思って今日、本屋さんでいろんなコーナーを回ってみたよ。


ところで性欲、食欲、睡眠欲くらい本能的なものだと、不足しているかどうかはすぐに自覚できるよね。
「最近溜まってるなぁ」とか「腹減ったなぁ」とか「眠たい」とか。

それをもう少し頭で考えると、「最近はモロ画像よりソフトなのがもえる」とか「チョコで包んだほろにが胡桃が食べたい」とか「太陽の匂いのするふかふかの布団で眠りたい」とか思ったりする。

でも「今自分に読みたい本は?」なんてなかなかわからない。
ビジネス系雑誌のコーナーに行ってもなんか違う。
サブカルチャー系のコーナーに行っても違う。
漫画のコーナーに行っても違う。
売れ筋のコーナーも違う。

それが、不思議なもんでウロウロしてるうちに、なんとなく小説かな?なんて感づいてくるんだね。
とりあえず平積みしてある新刊の小説を見て回ってみると、近づいてる気はするけど決め手に欠ける・・・。

と、突然棚に並んでいる本の1冊が目に入ってきた。
オノ・ヨーコ著『グレープフルーツ・ジュース』講談社文庫。
この本に刺激されてジョン・レノンは『イマジン』を生み出したという。
でも聞いたことも見たこともない本だった。

結局今俺が読みたい本はオノ・ヨーコが1965年に発表した作品(詩)だったんだよ。
正確には1970年に英語版で全世界に発売されたものから選び出した50個の言葉(詩)と、日本のいろいろな写真家の写真のコラボレーション。

大満足だよ。このめぐり合わせに感謝。しばらく持ち歩くって決めた。

Eye Candyって言葉はなんとなく聞いたことある。
Ear Candyって言葉も聞いたことある。
この本はね、言うならばSoul Candyって感じです。
魂に優しい、笑えたりもする良い本。

おすすめです。

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