Land of Riches


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 2025年07月29日(火)   祝祭/内 

―打ち上げ花火の大輪は華やかで美しいが、すぐに消えてしまう。

刀ミュ十周年祝賀祭で東京ドームLIVEデビューしました。大昔は野球観戦が趣味だった身ですが、
ドーム球場は屋外球技の本質を無視しているようでどうも苦手。東京ドームは同僚の付き合いで
ジャイアンツ戦を外野席のほぼ最上段で見た一度だけ。その時も遠くてほぼ見えませんでした。

商業としての規模を拡大してきた(10年の節目を読売グループの食い物にされた話はまた改めて)
刀ミュですが、玖寿の大楽でドーム公演が発表された時には身分不相応なハコだと思いました。
だって、その大楽(Kアリーナは2万人収容)だって事前には完売しなかったのですから。

座席が松竹梅の3カテゴリー制で、梅ですらBlu-ray BOXを買えそうな値段設定だったので、
先行申込の段階では楽勝だと甘く見ていたのですが、蓋を開けてみればチケット大激戦でした。
1日目はゲーム先行でかろうじて梅のみ当選。2日目は手を尽くしても現地チケットは取れず、
ライビュすら職場から一番近い会場は落選。仕方なく別映画館分を一般販売で買いました。
まさかそのライビュで苦い思いを味わうとは…(この話は明日分で書きます)

おまけに月の満ち欠けに合わせて直前に小諸線の星空列車を予約したのに不完全燃焼で終わり、
車内で体調を崩して翌日、すぐに帰京したダメージからもなかなか回復できず、連日1000円超えの
生薬入り栄養ドリンクをがぶ飲みしてどうにかこうにかスタンドで立てたような有り様。
事前抽選落選者の一般物販が消滅したのは、むしろ助かったかもしれません。
一般販売できなかった刀ミュ運営の読みの甘さは叩かれて当然だと言い切れますけれども。
(結局ここで買えなかった個別ブロマイドをDMM通販で手にしたのは3ヶ月以上後の11月上旬)

私が購入できた梅席は、俗に言う「天井席」でした。双眼鏡も劇場用の5倍しか持っていないので、
10倍以上のレンタル双眼鏡も探したのですが、この日は予約枠も埋まっていました。
こんなに刀ミュ好きな人がどこかに隠れていたのでしょうか? 三日月や清光推し…???

天井席でも位置は本塁の上あたりで、同じ席種の中ではマシな方でした。全体を見渡せ…途中で
藤田玲さん演じる榎本さんがムービングステージから落ちたのもしっかり見えてしまいました。
スタッフが下敷きになった(?)とかで次の演目・呪術廻戦などに影響なく不幸中の幸いでした。
今回の装束は玖寿の黒主体との対比を意識した白装束で、正直遠目では区別がつきません。
軽装の長谷部は羽織が分かりやすくて助かった…と心から思いました。

始まる前、円陣を組む声が聞こえてテンション上がりました。テンション高かったのはここと、
「Rainy…」の長谷部ソロ(後述)ぐらいでしょうか。偏見混じっているのは認めますが、
出番に偏りを感じ(セットリストが投票を元に選出されたのがありますし、過去の歌唱数も
ソロツアーを何度もやっている清光が図抜けているのは当たり前なのはあります)玖寿の長谷部は
鶴丸国永/岡宮来夢さんの代役でしかなかったんだ…という現実を突きつけられました。

100万回のありがとうで誰も置いていかないと歌う刀ミュがドーム公演に際して用意したのは
気球を飛ばし、キャストを(高所恐怖症をねじ伏せさせ)観客に少しでも近づける努力でした。
むしろ名前入りうちわなどは気球からしか見えていなかったのではないかと思うほど。

あと覚えているのは不参加男者の跪坐コメントが最初顔を映さないカットだったので、一部の脛に
傷持ち俳優のシーンで場内がざわついたのと、陸奥守と三日月がバチバチ火花を散らすMCが唯一
本公演の不穏さを感じさせて、祭りらしからぬ…同時に刀ミュであるという空気を漂わせました。

長谷部が登場したMCは大般若の提案で観客がお立ち台に上がった男士の名前を呼ぶもの。
刀ミュには粟田口吉光がいないのでいち兄ではなく一期呼びになるんだと思いました。
長谷部も審神者に名を呼んでもらうとお立ち台を狙いますが、先輩たちに幾度も先を越されます。
拗ねて脇で座り込んでしまった長谷部を「あなたの番だよ」と優しく諭すのは長義。
刀ミュでは長谷部&長義ペアなんだとこの時点では思ってました。翌日粉砕されましたけど!!

できれば長谷部と呼んで欲しいと前置きした彼に対しても、やっぱりへし切呼びする仲間たち。
へし切と呼ぶな…ともごもごしつつも満足した長谷部、「皆がお前の名を呼びたがっている」と
相棒の長義をお立ち台に上げます。スタンドが一番呼びたい男士だから納得の展開ですね。
(呼び声といえば、歴史人物のコール&レスポンスでは、俳優陣があえてマイクOFFの肉声で応える
離れ業を披露していて驚きました。ステージは外野にあるのに本塁の上段でも聞こえましたから)

実はこの間に蔦の絡まったスタンドマイクが用意されたようですが、天井席からは全く見えず。
東京ドームでRainy…のソロが聴けるなんて感激でした。藤色一色に染まるドーム。
木原さんもアーティストとして10年ではなかなか手の届かない大舞台に長谷部というキャラを
被ってとは言えたどり着いてしまい、8月あたりは軽い燃え尽き症候群になってしまったそうです。
(9月のバースデーライブでそんな話をしていました)

10月にはシブツタで開催された衣裳展でこの際の白装束を間近で見ましたが、トルソーはキャラの
身長設定(他キャラとの対比)に合わせて少し小さめのもの…足元でボトムスが余るサイズが
使われていたのでは、と映像見ながらタイプしている11月中旬の今は感じています(苦笑)

このソロ曲でも長谷部はグラウンドの半分…恐らく内野からホームベースくらいは歩いています。
曲によっては外野から本塁あたりまで移動させる鬼畜ステージングも。出演者、観客どちらも
人数が多すぎる興行は大変です。もう万人が満足できる規模に収まらなくなったのかもしれません。

2025.11.16 wrote


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