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 2025年12月17日(水)   Epistemology 

推し活は現代日本では宗教の代替に近い役割を担っていて、大半のムーブは江戸時代に
似たような前例があるとされています。推しの顔が描かれたうちわを使う等。

Xで興味深い告知を見つけたので、退社後に丸の内の明治安田ビレッジまで行ってきました。
「お蔵入りから再創造へ」と題して、ミュージアムの収蔵品アーカイブをどう活用するかを
刀剣機構の理事である橋本さんと静嘉堂文庫の館長がディスカッションするイベントです。
明治安田ビレッジといえば船山さんとお別れした思い出深いスポットでもあります。

橋本さんは刀剣乱舞の日本文化監修を担当していて、刀ミュ(恐らく伊達双騎)で伊達政宗が
バチカンに送った親書のデザインを背景美術で使いたいと制作から依頼があった際、
バチカンのデジタルアーカイブにNTTが協力していたところからツテを辿ってOKを取り付けた
裏話が披露されました。研究用、つまり内容(文面)に対する利用を想定していて、
規約もその前提で書かれているため、意匠(デザイン)に対する許可は誰に取ればいいのか等
バチカンサイドも想定していなかった利用法が実在した例として紹介されました。

刀剣乱舞ONLINEの月額サブスク「本丸保存会」の料金は1割が刀剣機構に回され、
科研費が取れないミュージアムの研究者が刀剣に関する研究を行う資金援助に使われます。
(刀剣限定なのは橋本さん的には不本意だがゲームの性質上、仕方ないとのこと)
初年度は申請者が想定していなかった神社や図書館からあって驚いたそうです。
研究者の定義すら、学界の内外で一致していないのです。

他に信長の野望を30年ぶりにプレイした研究者の記事が東大の広報誌に掲載されていたり、
資料は見られたり使われたりして初めて価値が出るし、アーカイブをどう利用するか、
多くの視点に基づいた切り口を増やしていく必要がある…という話題でした。

2025.12.31 wrote


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