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恋の門 - 2011年07月08日(金) 「パジャマでシネマ」で「恋の門」を見た。 どこかで見たことのあるタイトルだなーと思っていたら、かの松尾スズキ監督の映画だった。松田龍平に酒井若菜という美しすぎる組み合わせに惹かれて眺めていたらアンノ夫妻が!!モヨコが美人画報で「映画に少しだけ出してもらった」って言ってたやつだ!この映画だったのかー。そりゃタイトルも見覚えあるはずだ。 庵野秀明のほうは、終盤のパーティにもさりげなく出てて笑ってしまった。 松尾スズキという人の映画は初めて見たけれど、嫌いじゃないです。こういうの。 ていうか、どっちかというと好きです。 いや、割と好きです。 だいぶ好きかも。 まじめなんだかふざけてるんだか終始よくわからない。 旅館で心が通い合ってチュッチュするシーンとか、うまいなあって思ったよ。松田龍平がやってる変人の彼が珍しくまともに男らしい落ち着いた頼もしさを垣間見せるシーン。戸惑いながらもうれしそうにする酒井若菜がかわいすぎる。うまい。うまいよ酒井若菜!! セックスの後の痴話げんかのセリフ回しとか妙にリアルでおかしすぎる。 付き合う前までは計算ずくで男心を弄んだかと思えば、突然逆切れしたり泣き出したり取り乱したり、女の特性を実によく理解している。 「ゆゆしき問題ですよ〜」とか、突然おっさん風に「ですます」を使ったりするのもツボに入る。 「自分らしさ」と「建前」、「芸術」と「色情」が対比されつつ渾然一体として物語が進んでゆくさまがひたすら楽しく愉快で、人間という生き物の愚かしさと愛おしさに救われる人間賛歌。松田龍平の固定観念がめまぐるしく崩れたり再構築されたりするのもかわいそうでおもしろい。ことに臨む男性の心がいかにナイーブでアンタッチャブルな領域に満ちているのかということもよく理解できて勉強になった。 -
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