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携帯エロまんが - 2011年07月30日(土) 携帯でやたらとバナー広告が出てくるエロまんがを読んでみたところ、意外に読ませるストーリー展開にはまってしまい、一日かけて黙々とダウンロード→閲覧→ダウンロード→閲覧を繰り返していた。 なのだけど、読み終わってよくよく振り返ってみると、セックスと真実の愛とか自由意思とか自己決定とか自己実現とか友情とか青春とかそういう中身が一見ありそうに見えて実はほとんどない、まったくくだらないストーリーだった。 どんなに凝ってみてもエロまんがはエロまんが以外のものになることはなく、エロシーンが扇情的であることがいつだって第一義なのだ。考えてみたら当たり前だ。 携帯で連載を続けるためには読者の興味関心を惹きつけ続けることが必須であり、そのためにNHKの朝ドラのように細切れで新たな展開を矢継ぎ早に繰り出す。 読み終わって、何がこんなにわたしを夢中にさせたのだろうか、と我に返って考えてみると、単にその仕組みにはまっていただけだった。 以前から「ドラえもん」と「昴」を読破するために加入していた定額コースのポイントがかなり貯まっていたのでお金を新たに使うことはなかったのだけど、せっかくの土曜日をわたしはいったい何をして過ごしたのかというと、ただエロまんがを読みふけっていただけである。 週末は何をするでもなく無為に過ごすことが最大の贅沢だと思っているのでまあいいんだけど。いいんだけどさ。 いくらなんでもエロまんがはないよなあ、とも思う。 こないだブックオフで大人買いした「あさきゆめみし」を読破した方がまだましだったのではないか。 なぜ「あさきゆめみし」なのかと言うと、先日、源氏物語の著者を春日局と勘違いして人と話をしていたことがあったのだった。 「いや、何か話がおかしくない?」 と途中で違和感を覚えた相手に指摘されるまで気づかなかった。 「あ、春日局じゃなかった!えーと、誰だっけ、あの人だよね…」 と頭を巡らせること5分、なんと結局自力で思い出すことができなかったのである。 若干引かれつつ 「じゃあ、枕草子は…?」 とおそるおそる尋ねられ、やはり思い出すのに5分かかった。 わたしは泣いた。 誇張でなく本当に泣いた。 頭を使わずに生活をしていると脳みそというものはこんなにも急速に衰えるものなのかとショックを隠し切れなかったのだ。 その日から、歴史の学習を初歩からやり直し、歴検を順に受けていくことを決意した。 「『まんが日本の歴史』とか意外ととっつきやすくていいと思うよ」 との助言に従い、さっそくブックオフに出向いて『まんが日本の歴史』を手に取った。 小学館のものと集英社のものが並んで売られていた。 だが残念なことに、どちらもわたしの心を惹きつけるものではなかった。 大人が読んでも面白くないのだ。 ということで、児童書ではなくコミックスコーナーで石ノ森章太郎の「日本の歴史」を数冊と、それに「あさきゆめみし」全巻、「日出処の天子」数冊、「ニンテンドーDS世界史B」を買って帰った。 日本史のDSソフトもあったはずなのだけどまだ中古屋では見つからない。 新品を買うしかないのだろうか。 「あさきゆめみし」を読んでいると、源氏物語に通底しているという「もののあはれ」になんとなく理解が及ぶようになってきた気もするし、全然わからない気もする。 ただ「日出処の天子」は悲しい。読んでいてひたすらに悲しい。 聖徳太子萌え。 「三国志」は、いかにも男性向けコミックで絵がかわいくないので買っていない。所詮そんなレベルだ。 ちなみに「バガボンド」は読んでいる。 歴検を取るなら取るでもう少しまじめにやってはどうか、とは思っている。 -
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