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恋が - 2011年12月06日(火) 「恋がしたい恋がしたい恋がしたい」というドラマが昔あった。 いろんな恋の形をえがく群像劇なのだけど、切なかったのが主婦と少年のプラトニックな恋。 きっかけは忘れたが(間違い電話とかだったかな?)お互いに顔を知らずに電話で知り合い、絵画に対する非常にニッチな興味がずばり一致したことで意気投合、電話だけの関係でお互いに強く惹かれ合う。 そんでまあ、会いましょうよ一緒に絵を見に行きましょうよという話になり、主婦は慌てる。 主婦の方だけは親子ほどもある年齢差を知っていて、でも関係を途切れさせたくなくて、同年代ということにして話を合わせていたのだ。 で、知り合いの、美人だけどおバカな女子大生に替え玉を依頼する。 ぼろが出ないように主婦も尾行しつつの美術館デート。 そんで当然ぼろが出て少年違和感、結局主婦は少年の前に名乗り出て白状する。 これでもう終わりだわトホホと半泣きになっている主婦に、なんと「それでもかまわない」と食い下がる少年。 この主婦役ってのが岡江久美子なので、そりゃ岡江久美子ならそれでもかまわない男の子もたくさんいるんだろうけれどそのへんは置いといて、最終的に、主婦は少年の一途な思いを断ち切り、一方的に関係を終わらせるのである。確かそうだった。違ってたらごめんなさい。いやでも確かそうだったと思う。 せつねー…。 年を取るとこんなにも残酷な現実を甘受せねばならないこともあるのか、と戦慄しながら見ていたものだった。 そして気が付けばわたしも微妙にこの主婦に近い立ち位置になりつつある。 いや、まだそのときの岡江久美子よりは若いけどさ! 立ち位置がね! ああーーもう!! こういうほのぼの系のバイトに肉食系男子が来るな!! 昨夜飲んでて楽しすぎたんだよ!予想外に!! そんで普通に女扱いするな!! わたしはね!上司なの!あんたの! わたしの下の弟よりお前は年下なの! なのに話合いすぎなんだよ! お前大人すぎんだよ! わたしが子どもすぎるのか! 現役の学生時代にはまず縁がなかったであろう彼のような学生とこうして対等に話ができるのはわたしが年を取っているからなんだ。 なんだよ代行運転のシステムもしらなかったくせに…。 そんでややこしい恋愛相談されるし!!! なんだ!お前はなんなんだ!! こっちはこっちで別の困りごとが急遽発生してるんですけど!! そんなことはお前は露知らずなんだからな!! あー。 健全な、恋がしたい。 -
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