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- 2012年03月07日(水) FBで書いていたら長くなりすぎたのでこっちに書く。 「させていただく」という表現をやたらと多用する人がいるが、耳にするたびに激しく違和感をおぼえる。 「全然大丈夫」など副詞に呼応してない文末とか、いわゆる「ら抜き言葉」なんかも 「自然な変化なんだろうし、まあいいじゃん」 となんとなく受け入れている適当人間の自分だが、この表現だけはだめだ。 「させていただく」には「しないならしないでもいいんだけど、よかれと思って自らの意思であえて進言や手出しをする(そして周囲もその旨を了解してくれている)」ことを謙遜して言っているニュアンスがあると思うんだけど、普通に仕事で上司から割り振られたことなんかを 「今回はわたくしが○○を担当させていただきましたが」 とか、それは別に「させていただいた」わけじゃねーだろ、と感じる。 担当の割り振りは上司が決めたことで自分の意思は入ってないし基本として義務なんだから、謙譲語を使いたいのなら 「担当いたしましたが」 以外には言いようがないはずだ。 自分からあえて 「○○を担当させてください」 と申し出て上司がそれを認めて命じられたとか自分の意思がちょっとでも入った経緯があるのなら 「させていただいた」 でもいいと思うけど。 こういう人はたいてい、自分の行為をとにかく全部「させていただいた」と言う。 おまえは自分の行動決定にさいしてそんなに強い権限を持っているのか、と問いたい。 プライベートでは好きにやればよろしい。ていうかしらん。 しかし組織の中で役割を持って働いているときは、すべての言動を自分の意思のみで決めるなんてことは不可能なはずだ。 本来なら 「いたしました」 と言うべきところを 「させていただきました」 と言うのは、丁寧でへりくだっているようでいて実のところはただ傲岸不遜で下品なばかりの程度の低い自己主張に、わたしには聞こえるのだ。 皮肉やしゃれっ気でわざとそう言っているのならまだいいと思う。 本気でただ勘違いしているだけの人の多いことと言ったら…。 なんてことを延々と愚痴ったって周囲のだれにもわかってもらえる自信がないので、ひっそりとここに書いて、終了とさせていただきます。 -
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