twitterも書いております。
『ミライの源氏物語』のAmazonページはこちらです。
『微炭酸ニッキ』  山崎ナオコーラ

(新たなご依頼をいただける場合、あるいは、既刊の作品についてご質問をいただく場合も、
拙著の刊行がある出版社さん宛てにメールにてご連絡をいただけませんでしょうか?
転送してもらえますので、私から返信します)。

不条理地獄、カフェラ天国
2001年06月08日(金)

自分の年齢がこわくなってきた。

年を取るのは、どんどん諦めていけるから、楽しくていいのだけど、
諦めるといっても、まだまだ諦めない方がいい事も沢山残っているような気がして、心配だ。
若くて可能性が何処までもある、という程の年齢ではないし、もう諦めた方がいいという年齢でもなく。
けっこう、瀬戸際のような、きっと後になって、大学4年の時あれやっておけば良かった、とか、あれ始めとけば良かった、なんて思いそうでこわい。

子供の頃からやりたいと思っていた事、夢、とか沢山あったのに、大学入ったらあれやろう、ということも、あったのに、諦めちゃうのかなあ。

就職なんてしてる場合じゃないんじゃないかな。

わくわくすること、本当にやりたい事をするために、知恵を絞らなくっちゃ、という気分。

もっと、自由なはずなんだよ。

大学4年だから就活して、とか、人生ってそんな単純じゃない気がする。

私は他の人と違う事をするのは全然こわくないなあ、というのも思った。
なんでかな、と考えるに、私は今までも、人生で「これは上手くいった!」ってことは、たぶん1つもなくって、例えば高校、大学受験も失敗が多かったし、部活やサークルでも挫折とかって多くって、だから思い通りに行かない、とか、他の人と足並みが揃わない、という事に、慣れているというか、びっくりしないし、平気。
どうにかなるだろう、という感覚がすごくある。
その上、いつまでも夢見勝ちというか、浮世離れしてるとういうか、小説や詩の世界も、現実の世界と同じ位の価値で考えているから、なんか、ほんとに、もっと自由なはず、という思いが強いというか。
友達なんかも気にならなくって、私は私、という思いも強いし。

旨く言えないが、「もっと私らしい生き方があるはず、他の人の流れには合わせたくない、もっとちゃんと考えて生活したい、やりたい事をやりたい!!」と思う。
こんなもんじゃない、と思う。

こうしている間にも、宇宙は膨張して、エントロピーは増大して、今が過去になって行くと思うと、こわくてしょうがない。

そう、上手く行かない事や、失敗する事は全くこわくない、やりたいことをやらないで時間が過ぎてゆくのがこわい。

お金がないのも、こわくない。そんなのどうにかなるだろう。
もっとこわいことがあるはず。

もっと動かないと。
そうすれば新しいアイデアが浮かぶのかもしれない。
じっとしてても答えが出る訳無いし。





BACK   NEXT
目次ページ