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地獄
2001年06月12日(火)

はらじゅくが腹じゅくでなく耳じゅくだったら面白い。
みみずく。

今日はN谷くんが発表をするというので、その授業にこっそり出ると、N谷くんが、「Nタニくん」と呼ばれて普通に返事していた。
N谷くん、左義長について語る。
左義長って、どんど焼きみたいなものらしいのだけど、みなさん知らないですよね。
東北ではポピュラーなのか、授業直前に「左義長なんて聞いた事ないな」と言うとびっくりしていた。「習字とか焼くやつですよ、みんな知ってますよ」とか「くまでとか」と言うので「くまでなんて買わないよ」というと「ええ!!」とすごくびっくりしてて面白かった。

あげく「左義長って始祖鳥みたいな」もんですよ」なんて言ってた。

で、発表、面白かった。いつも通りのN谷くんだった。


それから、この世は相変わらず地獄みたいだ。

いや、別に悩みがあると言うのでもないが、ああ、でもみんなそうなんだろうなあ、暗闇の中を手探りで歩いているというか、まあ、楽しいし、生活も悪くないと思うのだけど、ときどきすごく怖くなったり、わからなくなったりするのだが。
自分が気持ち悪くなったりとか。
罪悪感みたいなのが湧いて来たりとか。
なんか大人なんだからもっとちゃんとしなきゃ、とか。
アフリカの子供に何か出来ないのか、とか、病気の子供は今も苦しんでるのに、とか急に考え出したり。

最近、雨がよく降る。
雨って、ぼんやり見ていると線だけど、雨に合わせて目を動かすと粒になる。

ああ、なんか隣の犬がコケココーって鳴いてる。
こりゃ、コケココーだな。




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