Love Letters
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白い光が差込むベッド
淡い夢の続きの中で
まどろむふたり
「刻一刻と変化する小夜子の肌。」
指先で私の内腿を撫でていたあなたが、
少しおどけて、言う
あなたに愛された翌朝は、
お肌の調子がすこぶる良い
胸や腰の括れや
太腿から足首にかけてのラインが
今朝は、
陶器のように滑らかなのが
自分でもわかる
セックスとお肌の明白な関係
「小夜子の脚が好き。」
私の脚を撫でながら、
あなたは言う
太くもなければ、細くもない私の脚
太腿が太腿らしく、
脹らはぎが脹らはぎらしく、
足首が足首らしい、そんな脚
だから、あなたの脚への愛撫は、
他のパーツへの愛撫に比べて、
少しだけ、長い
「脚ばかり、ひいきしないでね。」
ちょっぴり拗ねて、私が言う
「小夜子の肌ってどうしてこんなに気持ちいいんだ…」
醒めきっていない頭の中に
あなたの掠れた声が届く
あなたは、
浅黒く固い、男の脚を
白く柔らかい、女の脚に
強く絡めてくる
くすくす笑い合うふたり
拘束されていく女の脚
少しずつ、拘束がきつくなっていく…
再び、快楽を求め合う男と女
笑い声が吐息に変わる…
仰け反る女のカラダ
男の力強い脚に
組み敷かれていく…
やがて、
女の唇から
無条件降伏の溜息がこぼれる…
もう一度、
深く愛し合った後で、
「美味しいブランチでも食べに行こう。」
とあなた
大きな鏡に
たった今
あなたに愛されたばかりの
自分を映す
ストレッチのきいたタイトな黒のスカートに
高めのヒールを着けた私の脚は、
いつもより、少しだけ
自己主張しているように見えた
小夜子
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