Love Letters
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2003年04月04日(金) あなたが眼鏡を外す時


 唇

 耳たぶ

 首筋

 肩

 胸


 沢山のキスの雨が、

 身体中に注がれる…



 あなたの器用な手で

 するすると

 身に纏うものが奪われていく…



 絡み合う視線



 素肌の隅々まで見つめられる

 羞恥心に耐えられず、

 吐息まじりにお願いする



 「ねぇ。眼鏡外して…」




 これまで、
 
 私が好きになる人は、

 眼鏡をかけている人が多かったような気がします。

 別に、眼鏡フェチというわけではないのですが…(笑)



 私はずっと、

 抱き合う時には、眼鏡は外すものだと思っていました。

 お互い、身につけているものを全て脱ぐのだから、

 眼鏡もその一つだという風に…



 「小夜子の感じている表情が見たい。」


 
 あなたの本音を聞いたら、

 明るいお部屋で、眼鏡を着けたまま、

 私を抱きたいと言うかもしれません。^^;



 男性は、視覚から欲情するとあなたは言います。

 だから、愛し合っている間ずっと、

 感じている私の表情や身体を見つめていたいと…

 女性は、快感の波が大きくなると、

 目を閉じる人が多いのではないでしょうか。

 目を閉じた方が、より感じることが出来るような気がします。



 私も、あなたと抱き合うようになって、

 見つめ合いながらキスをしたり、

 触れ合ったりすることが好きになりました。

 けれど、やっぱり、

 オーガズムに達する直前には、

 無意識に目を閉じてしまいます。



 「薄暗い部屋で、眼鏡を外すと、

  小夜子の身体もぼんやりとしか見えないよ。(笑)」


 「それなのに、何故、

  あなたは、

  私の身体の形とか色とか柔らかさが

  こんな風だって言えるの?^^」


 「触感に頼る部分が大きい。(笑)」


 『触感だけで、

  私さえ知らない小さなほくろの位置は、

  わからないと思うんですけど?^^』


 「ほんとは結構見えてるんでしょ?(笑)」


 「見えてないって。(笑)」



 私は、

 左腕で私を抱き寄せながら、

 右手でそっと眼鏡を外す

 あなたの仕草が

 とても好きです。



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小夜子

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