Love Letters
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2003年04月05日(土) |
Pride プライド |
今日、
大学でフランス語を教える友人に会いました。
彼女は、大学院生の時に学生結婚したけれど、
別れて、現在は独身です。
聡明で、知的な彼女だけれど、
プライベートでは、とても可愛らしい女性です。
大きな窓から春の明るい光が射し込むカフェ。
美味しい紅茶とシフォンケーキで
ティータイムを愉しみました。
「私達は、友達とか同士のような関係だったから、
お互いを信頼したり、
尊敬する気持ちはとても強かったのだけれど、
次第に夫婦でいる意味を失ってしまったの。」
彼女は、別れた理由を
こんな風に語っていました。
精神的にも、経済的にも、
お互いがあまりにも自立し過ぎていて、
夫婦の情愛というものから離れてしまったとも
話していました。
「でも、彼ほど、どんな相手に対しても
対等に接する男性には、
もう二度と出会えないのではないかと思うわ。」
彼女の、かつてのパートナーに対する、
敬意と思いやりが感じられる言葉でした。
彼女の職場は、いわゆる「男社会」で、
女性蔑視の考えを持つ男性も
少なくないと言います。
「男のプライド」という言葉があるけれど、
女性を見下した関係の中での
男性のそういった意識には、
私も抵抗があります。
愛する人に持っていて欲しいものは、
どんな人間関係の中でも、
どんな状況の中でも、
自信と自制心を失わない為の
人としてのプライドです。
「俺ってプライド高いかな?」
あなたに聞かれました。
「かなり、高いと思うけど?(笑)」
「そうかなぁ。
そんなふうに見えるかな。(苦笑)」
「悪い意味じゃないの。
プライドのない男の人なんて魅力ないもの。」
「コンプレックスもかなりあるけどね。(笑)」
「あなたのコンプレックスは、
強い自尊心の裏返しだから…
私の向上心のないコンプレックスとは、
全く違うわ。(笑)」
「自分でも知らなかったよ。(苦笑)」
「あなたのこと、詳しいでしょ?(笑)」
「参りました。(笑)」
「素敵だよ。^^」
真のプライドを持っている人だけが、
本当に必要とされる時に、
真の優しさを示すことが出来るのだと思います。
小夜子
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