Love Letters
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2003年04月19日(土) 濡れない心


 人によると思うけど、

 私は、

 精神的に信頼し、愛している人とでないと、

 抱き合うことが出来ません。



 出来ないというのは、

 欲情しないというのは勿論、

 身体が受けつけないのです。



 相手への愛する気持ちが無くなって、

 抜け殻みたいな空っぽの身体で

 抱かれたとしても、

 かつて、同じ愛撫で切ないほどに濡れていたその部分は、

 乾いたまま

 頑なに拒否してしまうのです。



 私の心と身体がそうなるまでには、

 小さな悲しみと失望の繰り返しがあったはず…

 だけど、

 別れの直前まで、

 男の人はそのことに気付かないのです。

 或いは、気付こうとしないのでしょうか。



 「君の身体、最近おかしいんじゃないか。」


 男の人はそう言います。

 女の身体が以前と変わってしまったことに狼狽して…



 身体がそうなるずっと前に、

 女の心は、何も感じなくなってしまっていることに、

 二人の愛が壊れてしまっていることに

 男の人は気付かないのです。






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 「今の私達には無縁の話だけどね。^^」




 私達には、まだ、

 お互いの心と身体を知りたいと切望する想いが

 溢れるほどあります。



 お互いの

 優しさや悲しみや痛みや欲望に

 無関心になること、鈍感になることが、

 男女の危機の始まりではないでしょうか。



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小夜子

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