Love Letters
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人によると思うけど、
私は、
精神的に信頼し、愛している人とでないと、
抱き合うことが出来ません。
出来ないというのは、
欲情しないというのは勿論、
身体が受けつけないのです。
相手への愛する気持ちが無くなって、
抜け殻みたいな空っぽの身体で
抱かれたとしても、
かつて、同じ愛撫で切ないほどに濡れていたその部分は、
乾いたまま
頑なに拒否してしまうのです。
私の心と身体がそうなるまでには、
小さな悲しみと失望の繰り返しがあったはず…
だけど、
別れの直前まで、
男の人はそのことに気付かないのです。
或いは、気付こうとしないのでしょうか。
「君の身体、最近おかしいんじゃないか。」
男の人はそう言います。
女の身体が以前と変わってしまったことに狼狽して…
身体がそうなるずっと前に、
女の心は、何も感じなくなってしまっていることに、
二人の愛が壊れてしまっていることに
男の人は気付かないのです。
「今の私達には無縁の話だけどね。^^」
私達には、まだ、
お互いの心と身体を知りたいと切望する想いが
溢れるほどあります。
お互いの
優しさや悲しみや痛みや欲望に
無関心になること、鈍感になることが、
男女の危機の始まりではないでしょうか。
小夜子
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