Love Letters
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2005年10月03日(月) 待ち合わせは本屋さんで


 待ち合わせの時間に数分遅れて

 いつもの本屋さんへ行くと、

 文庫本のコーナーに既にあなたはいました。



 私に気づかないあなたにそっと近寄って、

 肩をポンと叩きました。

 零れる笑顔。

 この瞬間が一番幸せ。

 会えたこの瞬間だけは、

 やがてまた別れる時のことを忘れていられるから。



 チェックインの時間が近かったので、

 そのまま地下鉄でホテルへ向かいました。

 ホテルの近くのカフェで軽く昼食。

 あなたが最近の仕事と入院の予定について

 話してくれました。

 実際に会って具体的な検査の話を聞かされると、

 いよいよあなたの入院が現実のものとなって

 感じられるのでした。

 初めて入院の話を聞かされてから

 ずっと心配していたけれど、

 あなたは八月に会った時と変わりない、

 明るい表情をしていました。



 あなたが予約してくれたホテルは

 エントランスからロビー、

 広い廊下やお部屋の調度品まで、

 ヨーロピアンな香りに満ちた

 贅沢なホテルでした。




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 広々としたお部屋には、

 二人で向かい合って食事が出来るような

 美しいテーブルがありました。

 バスルームには大きなバスタブとは別に

 ガラス張りのシャワーブースがありました。



 二人ともその日は早起きして少し疲れていたので、

 夕食までの間、

 お部屋でのんびり過ごすことにしました。



0574 W.S.R

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小夜子

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