Love Letters
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2006年01月09日(月) おあずけ


 真夜中、

 後ろから抱きしめられる感触で

 目を覚ましました。

 あなたの掌が
 
 バスローブの裾を捲り

 私の太腿を露にすると、

 優しく撫で始めました。



 ぼんやりとした頭で思う。

 ホテルのバーから部屋へ戻り、

 そのままシャワーを浴びて眠ってしまったこと。

 あなたの指先は

 バスローブの下の

 私の素肌の上を泳ぎ、

 遊ぶようにして

 柔らかなショーツの紐を解きました。



 小さな喘ぎ声を上げて振り向くと、

 薄い明かりの中に

 愛しい眼差しがありました。




 そっとあなたのバスローブの中に手を忍ばせて、

 あなたのものに手を触れました。

 それは既に熱く硬くなっていました。


 「悪戯しちゃ駄目だ。」


 あなたは私のバスローブの紐を解くと、

 私の両手首をそれで縛りました。




 自由が利かなくなった私の身体は

 あなたの舌と指に

 苛められ、弄ばれて…

 私の火照った素肌の上に

 あなたの口髭の感触がいつまでも残されました。




 「ねぇ…」

 
 「ねぇ…じゃわからないよ。」


 「ねぇ、お願い。」


 「何が?」


 あなたのおあずけが始まりました。

 あなたが手首の紐を解くと、

 二つの胸の膨らみがあなたの前に差し出されました。

 あなたはそれを二つの掌におさめると、

 揉んだり、摘んだり、舐めたり、噛んだりしました。




 「お願い…」


 私の二度目の懇願をあなたは無視しました。

 あなたの股間へ伸ばそうとした私の両手を掴み、




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 と同時に、

 それまで私の胸を弄んでいたあなたの指は

 熱く潤う私の中へと入っていきました。




 私の中を熟知しているあなたの指は

 私を頂点へと導き始めました。

 シーツが濡れ、

 吐息が速くなり、

 脚が硬直して…

 優しい夢の中にいた私の身体は

 完全に眠りから覚めていました。




 「もう駄目、いきそう…」


 私の顔を覗き込むあなたは

 こういう時にいつも見せる

 冷淡な微笑を浮かべていました。


 「いきそうなの…いってもいい?」


 おあずけをされた私の身体は

 壊れそうなほど欲していました。




 やがて小さな痙攣と

 泣き声のような叫びと共に

 わたしは逝きました。




 爪の先まで敏感になった私の身体に

 あなたが入ってきました。

 弓のように撓る私の身体。

 あなたの熱い棒に貫かれるその瞬間を

 どんなに待ちわびていたことでしょう。




 ひとしずく

 熱い液体が頬を伝いました。

 知らなかった。

 感じ過ぎると涙が出るなんて…



0574 W.S.R

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小夜子

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