Love Letters
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2006年03月14日(火) |
甘えてもいいですか? |
一月に会った時には
あなたの体調があまり良くなかったこともあって、
どこかよそよそしい二人でした。
だから、
一番大好きな相手にさえ、
というより寧ろ一番大切な相手だからこそ
甘えられなかったりもするのです。
でも、今回はいつもより少しだけ
甘えさせてもらいました。
久しぶりにバーで飲んで
たった二杯のカクテルで酔ってしまった私。
「少し気分が悪いの。」
いつもの私なら無理をしてしまうのだけれど、
正直にあなたに告げました。
「ベンチに座って、休んで行こう。」
顔色の悪い私を見て、
あなたは心配そうに言いました。
バーを出たところの
小さな空き地にあるベンチで
しばらくあなたの肩にもたれていました。
普段私はいつも甘えられる立場で、
そんな風に人に無防備になることなんて
ずっとなかったから、
そうしてあなたにもたれて
優しい体温を感じているだけで、
すーっと楽な気持ちになっていくのでした。
ホテルに帰るまで、
ずっとあなたの腕に
ぴったりくっついて歩きました。
「会社の奴に見られたら、
たちまち噂になるな。(笑)」
「じゃあ、もっとくっついてよっと。(笑)」
そう言って、あなたの表情を見たら、
いつもと同じ穏やかな笑顔がありました。
恋人同士なら
こんな風に振る舞うことが普通なのかもしれないけれど、
そんな当たり前の小さなことが
とても幸せに感じられた一日でした。
0574 W.S.R
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小夜子
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