Love Letters
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2006年08月27日(日) 不機嫌な朝


 最後の日の朝、

 8時頃に小さなTVの音に目が覚めたら、

 あなたは既に起きて

 窓際の椅子に座って煙草を吸っていました。

 私が目覚めたことに気づくと、

 あなたがその日の天気やニュースについて

 独り言みたいに話しかけてきます。

 とうとう来てしまったお別れの日。

 今度会える日はずっと先になりそうです。




 「もう、起きちゃったの?」


 あなたはいつも早起きだから、

 目覚める時はいつも独り…という気持ちになります。


 「今日も暑くなりそうだよ。」


 私の気も知らずに

 あなたは普通の笑顔で

 朝の天気予報を教えてくれます。




 チェックアウトは正午。

 まだ二人きりでいられるのに、

 あなたの爽やかな態度で

 もうすぐお別れしなければいけないということを

 切ないほどに思い知らされるのでした。

 私の言葉の端々が

 つい刺々しくなってしまいそうだったので、

 私は再びシーツにくるまり、

 目を閉じました。




 「もうちょっと寝ようか。^^」


 あなたはもう一度ベッドに来ました。

 少し不機嫌になっている私を

 後ろからぎゅっと抱き寄せました。

 そのまま眠ったふりをしていたら、




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 「あん、駄目よ。」


 そう言いながら、

 朝から反応してしまう身体。

 まるであなたに見透かされているかのように、

 あなたの愛撫で

 濡れていくのでした。




 「ねぇ、いっぱいキスして。

  会えない時間の分まで。」


 僅かな不機嫌を残したまま、

 私はあなたにそっと抱きつきました。


 
0574 W.S.R

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小夜子

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