Love Letters
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2007年04月13日(金) 電話でさよなら


 あなたに会った時は

 もう一度やり直せると確信したのに、

 やはり大きな傷の後遺症でしょうか。

 お互いにチクチク痛む部分があって、

 意地を張ったり、相手に冷たく装ったり…




 毎日毎日

 小さな喧嘩が続いて

 お互いの疲労も限界に達していました。

 あなたからのメールは途絶えがちにになり、

 たまに来てもそっけないもの。

 顔文字、絵文字ゼロの短いメール。

 もう終わりかな、と正直思いました。

 電話やメールでさよならはしたくなかったけれど、

 あなたの気持ちが冷めているのを知りながら

 ずるずると関係を続けることが嫌で、

 電話で別れを切り出しました。




 張り詰めていた糸がぷつんと切れたのでしょう。

 胸が押し潰されそうなほど悲しかったけれど、

 淡々と言葉にすることが出来ました。




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 それから、私は出来るだけ落ち着いた声で、

 お互いに借りていたものを返すなど

 事務的な手続きの話をしました。




 私があなたを責めていた時には

 あなたの口から軽々しく発せられた言葉を

 昨日は私が口にしました。

 目には涙が溢れていたけれど、

 落ち着いた優しい声で

 あなたに話しました。

 楽しかった沢山の思い出を台無しにしたくなかったから。




 ずっと強気だったあなたの声が震えていました。


 「小夜子と別れたら、

  また野良犬みたいな生活に戻るんだろうな。」




 別れる時はきちんと会って話をしたいと思っていたけれど、

 会うとまた別れられなくなるから、

 電話越しの言葉のやり取りで

 5年の日々にピリオドを打つことにしました。


 「友達として、いつか会おうよ。^^」


 私はあえて明るく言いました。


 「どんな顔をして会えばいいのかわからないよ。」


 「電話を切ったら最後のメールをちょうだい。」


 「うん。」




 その時あなたはどんな顔をしていたのでしょう。

 あんなに大好きな顔だったのに、

 どんな表情をしているのか想像もつかないほど

 遠く離れてしまったことを感じていました。



0574 W.S.R

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小夜子

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