Love Letters
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あなたに会った時は
もう一度やり直せると確信したのに、
やはり大きな傷の後遺症でしょうか。
お互いにチクチク痛む部分があって、
意地を張ったり、相手に冷たく装ったり…
毎日毎日
小さな喧嘩が続いて
お互いの疲労も限界に達していました。
あなたからのメールは途絶えがちにになり、
たまに来てもそっけないもの。
顔文字、絵文字ゼロの短いメール。
もう終わりかな、と正直思いました。
電話やメールでさよならはしたくなかったけれど、
あなたの気持ちが冷めているのを知りながら
ずるずると関係を続けることが嫌で、
電話で別れを切り出しました。
張り詰めていた糸がぷつんと切れたのでしょう。
胸が押し潰されそうなほど悲しかったけれど、
淡々と言葉にすることが出来ました。
それから、私は出来るだけ落ち着いた声で、
お互いに借りていたものを返すなど
事務的な手続きの話をしました。
私があなたを責めていた時には
あなたの口から軽々しく発せられた言葉を
昨日は私が口にしました。
目には涙が溢れていたけれど、
落ち着いた優しい声で
あなたに話しました。
楽しかった沢山の思い出を台無しにしたくなかったから。
ずっと強気だったあなたの声が震えていました。
「小夜子と別れたら、
また野良犬みたいな生活に戻るんだろうな。」
別れる時はきちんと会って話をしたいと思っていたけれど、
会うとまた別れられなくなるから、
電話越しの言葉のやり取りで
5年の日々にピリオドを打つことにしました。
「友達として、いつか会おうよ。^^」
私はあえて明るく言いました。
「どんな顔をして会えばいいのかわからないよ。」
「電話を切ったら最後のメールをちょうだい。」
「うん。」
その時あなたはどんな顔をしていたのでしょう。
あんなに大好きな顔だったのに、
どんな表情をしているのか想像もつかないほど
遠く離れてしまったことを感じていました。
0574 W.S.R
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小夜子
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