Love Letters
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「もう一度一緒に食事をする機会がありそうだから
多少気になってはいたけれど、
アプローチしようとかそんな感情は全くないよ。
小夜子がいるんだし。」
あなたは思っていることを
そのままポンポン口に出して言うのだけれど、
私の胸はチクチク痛むのでした。
「もう今は顔も忘れちゃってるし。(笑)」
何だか複雑な気持ち。
でも、勇気を出してどんな女の子だったのか
聞いてみました。
こういう時、女ってものは
自分の恋人を横取りしたかもしれない女が
自分より若いのか、美人なのか、
スタイルがいいのか等という
外見的なファクターに目がいくものです。
つまり雌として生物学的にそっちが優れていれば、
恋人の心と身体を持っていかれても
仕方ないなという気持ち?(笑)
あなたの返事は
そんな私の気持ちを拍子抜けさせるものでした。
「聞き上手だったんだよ。その子。
そういえば、
付き合い始めたばかりの頃、
あなたに言われたっけ。
「小夜子って聞き上手だね。」って。
最近、あなたに対して
あまり素直じゃなくなって、
そんな褒め言葉もすっかり忘れていたけれど。
ステディなパートナーのいる男性が
他の女性に浮気心を抱く時、
パートナーと正反対の女性を選ぶ場合と、
似たタイプを選んでしまう場合があるらしいです。
前者は単純に
いつもご飯だったらたまにはパンが食べたいという
自然な感情でしょうが、
後者はどうなんでしょう。
長く付き合うとどこか馴れ合いになって、
初めの頃の新鮮な気持ちを忘れがちです。
軽い気持ちで相手を傷つけるような言葉を
言ってしまうこともあります。
この間のデートで、
あなたは久しぶりに
可愛いと言って私を抱いてくれました。
まるで初めの頃のように。
あなたにとって居心地の良い
ソファのような女でありたいと
思っていたはずなのに、
いつのまにかあなたに対してばかり
要求が強くなっていた私。
あなたのことばかり責めていたけれど、
最近の自分の言動にも反省点があることに
初めて気付かされたのでした。
0574 W.S.R
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小夜子
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