French Wolf の日記
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| 2001年01月20日(土) |
雪が降る - タクシー三昧とホルンと飲み会 |
今日は朝から雲行きが怪しかった。昨日の金曜はおとなしく家で夜を迎えたため、朝は極めて爽快に 8 時ごろ目覚めた。溜まっていたプライベートの仕事を少々こなし、昼寝をし、もちろんご飯を食べ、また眠りの世界へ…。
目が覚めたら外は見渡すかぎりの銀世界。雪である。どうりで寒いはずだ。暖房を入れ、風呂に入り、また眠くなった。冬眠の季節なのだろうか。
友人からの電話で目が覚めたときには、夕方 6 時をすでに回っていた。今日はホルン アンサンブルの練習があったため、本当ならば 4 時半には家を出て練習会場に向かっていなければならなかったのに…。大遅刻である。
しかも、友人からの電話があった後、また寝てしまった…。布団から抜け出したのは 7 時過ぎ。今から出発したところで、練習の最後の 1 時間にぎりぎり間に合うかどうかの瀬戸際だった。本来ならここでサボってしまうはずの俺だが、雪の魔術にとりつかれたせいか、いや、偉い先生が来るということが無意識下で自分にはたらきかけていたせいか、遅刻しても練習に参加することにした。
外に出たら、雪は一層ひどくなっており、ひょっとしたら電車も止まっているかもしれないなぁ、とは思ったが、着々と歩みを進めた。
練習会場は、吉祥寺から武蔵野市のバス「ムーバス」(ちなみにこれは、ミニバスで、運賃は 100 円。こんなところをバスが通ってもよいものだろうか、という細い住宅街の路地を右左に折れ曲がる妙ちくりんなバスである) で、15 分程度行ったところにあるコミュニティー センターである。参考までに、武蔵野市では、コミュニティ センターのことを「コミセン」と省略するのが慣わしになっている。なかなかモダンなことをしてくれるじゃないか!>武蔵野市
さて、そのムーバス。残念なことに吉祥寺に到着した 8 時にはすでに終バスが終わっていたのである。雪はどんどん降り積もるし、踏んだり蹴ったりである。躊躇している暇はない。積もった雪と解け始めている雪で、ともすれば滑って転んでしまいかねない足元の悪い中、すぐにタクシー乗り場を探した。学生時代から慣れ親しんでいた吉祥寺だったはずだったのだが、いざタクシー乗り場はどこだったかを考えてみると、その手の記憶は宇宙人に抜き取られてしまっている。フラフラして、交番の前に来たとき、ようやく昔の勘が戻り、無事にタクシー乗り場を見つけることができたのである。ただし、そこにはすでに 100 人くらいの行列ができており、ああ、このままじゃ練習に遅刻するどころか、着いた頃には練習が終わっているかもしれない、と危機感を抱いた。
なんとか、30 分弱待っただけでタクシーに乗ることには成功したものの、運転手の方がなんと、行き先を告げても「知らない」「赴任してきたばかり」「お客さん、場所ご存知ならナヴィゲイトしてください」の連発。そんなぁ…。こっちだって普段はムーバスのお世話になっているのだから、道なんか分かるはずがない。適当に、あっちの方だったと思います、と返して、そこがまた自分でもほれ込んでしまうところだが、地理感覚に優れている俺様。ちゃんと目的地に到着したのである。
ちょうど自分の乗っている曲の練習が始まろうとしているところに駆けつけたかっこうになり、音出しもしないまま練習に突入。たいていいつもろくすっぽ音出しなんぞしたことないのだから、そんなことしなくても平気だろうと思ったのだが、やはり外は寒かったせいか、唇の筋肉が強張っていた。
練習はまずまず。本番まであと 3 回しかないというのが、気になるのだが、なんとかなるだろう。
そして、練習後はもちろん、宴である。T くんは中華料理屋に行きたがっていたが、飲兵衛でまた宴会部長の A ちゃんと俺の結託によって、居酒屋で飲み会と相成った。本当は飲み足りなかったのだが、雪のせいで電車が不通になっていたりしたら困る、という人がたくさんいたので (もちろん自分もそのうちの一人だが) おとなしく家路に就いた。
帰り道、本来ならば中野で乗り換えなければならなかったのだが、一緒に帰った K さん、T くん、I くんとの話に夢中になり、降り損ねてしまった。仕方なかったので、大久保で降りて、タクシーで帰ってきた。一日に 2 回もタクシーに乗るとは、なんと豪勢なことだろうか。あ、それに今日は演奏会の諸費用ということで 1 万円を支払ったのである。給料日前なのに、そんな大盤振る舞いをしてもよいのだろうか? (はて、この「舞い」とはどんな踊りなのだろうか?)
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