図書室にはいるとアサキがいた「顔色わるいぞ」ん?うん… と言葉を濁し、横の本棚のほうを向くどうしてか目を合わせられないわたしはもうこのひとと目を合わせていいような人間じゃない と思えて横を向いたままのわたしの左耳にアサキが本を弄ぶ音がきこえるそれからどのくらいの間があっただろう背中にアサキの声が柔らかく降った「……だいじょうぶか?」瞬間。わたしは了解したこのひとはわかっているわかってくれている