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■ 変なの。
ありがとうとかごめんねとかいう簡単な言葉を、どうして惜しむんだろう。たった一言、それだけで、人の心は救われるのに。言葉は社交辞令をいうためにあるわけじゃない。人を傷つけるためにあるんじゃない。人に、心を伝えられない言葉なんて、何の意味もない。少なくとも、私にとっては。
人の心になんて、全然気がつけない人間だったらよかったのにって、ときどき思う。何にも考えないで、もっと鈍感で、楽しければそれでよくて。
心を閉ざしたうわべだけの言葉、衝動を抱えた想い、そんなの、私には関係ないのに、それなのに、どうして私が悲しくなったり傷ついたりするんだろう。気がつかないふりを装って笑うことも少しは覚えたけど、だけどそれは本当の私じゃない。一番嫌いな、嘘つきになっているだけだ。それなのに、そっちのほうがうまくいくように見える。表面上だけはね。
とても悲しいことだけど、たぶん、ここは私のいるべき場所ではないんだろう。きっと誰も間違っていないし、仕方のないこと。
そう思ったからって別に、理不尽なことを納得できるわけじゃないんだけどさ。
2001年08月18日(土)
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