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■ 真実とは。
本当に大切なことは目には見えない。 この言葉のもつ意味をわかるようになったのは随分最近のこと。友達の間で流行った頃には、私には全然理解できなかった。 真実なんて、あってないようなものだ。私達は神様じゃないから、信じればそれがそのひとにとっての真実になるというだけで、それ以上を決めたりすることなんて誰にもできない。 人の心なんて本当にわからなくて、考えすぎると動けなくなる。あの言葉は本当?笑顔は信じて大丈夫?疑い出せばきりがない。だって、本当のことなんて絶対にわかりはしないんだから。そして相手を想う自分の心までがだんだんあやふやになって、戸惑って、困惑して・・・。 悲しいことがあって、人に騙されて、裏切られて、そうやって人は用心深くなる。いつも心のどこかで予防線を張って、先へ先へいろいろな可能性を考えて、何があっても傷ついたりしないように、注意して。 だけど、本当はそうやって人を信じられなくなることのほうがずっと悲しい。たとえもしかしたらひどく騙されるかもしれなくても、いつか裏切られて立ち直れなくなるくらい傷つくことがあるとしても、それでもそのときだけでも、一心に人を信じることができるほうがどれほど幸せだろう。そこにある幸せまで疑ったとしても、結局真実なんてわからないままなんだから。 すこしだけ、糸を緩めてみることも、必要かもしれない。幸せに身をゆだねて、笑顔でいられるために。
2001年08月17日(金)
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