2002年01月17日(木) |
スーパースイミングばぁちゃん |
今、あたいはプールから帰ってきた。 45分で1700m泳いできた。 しんどい・・・・・・
ああ、ネムイ。 ああ、ああ。
それでさ、聞いてよ、もう、 あのね、
いつもは1300とかそのへんでやめるのになんで今日はこんなに ムキになって泳いでしまったのかってそれはアナタ、
いるんですよ、 最近。 アレが。アレ。
そう、毎日いるの。 緑の葉っぱの絵がついた水泳帽かぶって。 黒い水中メガネして。 「あのおじさん、コースに入って来たり出ていったりするからペースつかめなくて 泳ぎづらいったらありゃしないよ」 と、たまにプンスカプンスカしちゃってる、あの人が!
そう、人は彼女のことを、『スーパーばーちゃん』と、呼ぶ・・・・・・。 あたいが勝手に心の中でそう呼んでライバル心持っているだけなどという 核心に迫った意見は吐かないように。
そう、そうなのよ、。 あたいがプールに行くと毎日いるんだよ、もうね、多分70歳くらいなんじゃないかなぁ。 顔はおばあちゃんなんだけど、腕とか足とか、つやつやしていてハリがあって 若々しいの。 それでね、もっと驚くことがあるのだ。 そのばぁちゃん、ばぁちゃんなのにものすごい水泳力(こんなコトバあるのか?)なのよ。
クロールはもちろんのこと、平泳ぎ、背泳ぎ、バタフライ、もうなんでもやっちゃう。 しかもたまにビート板を足に挟んで手だけで泳いだりもしてる。
いや、まだ驚くな若人よ。
このばぁちゃんのもっともっともっとすごい所はなぁ、あのなぁ、 めちゃめちゃ早いのだ!!!
どうだ、まいっただろ・・・・・・はぁはぁ。 しかもなー、25m泳いで休んで、また25m泳いで休んで、などという フレンチなる水泳ではなく、100とか200とか、余裕で泳ぐんだよ。
どうだ、さすがにお手上げだろ・・・・・・はぅ。
あたいね、水泳得意だと思うんどすえ。 体力もフツーにあると思うんどすえ。 泳ぐ速さもプール内で泳ぐ人々に決して負けてないと思うんどすえ。 っていうか、早いと思ってた!ああーーーん。
でもね、あたいがコースで「きばらず泳ご〜、先は長い長い」 とか思いながらのんびりばちゃこばちゃこやってると、 隣のコースで泳いでるスーパーばあちゃん、 ぶわっと追い越していくんですな。 そこであたいも「むっ、なんだ今のばあちゃんは。若者代表として負けてらんねぇ」 と、妙な悔しさが沸いてきて、抜かそうとそれなりのスピードで泳いでみると、 なんとなんと抜かせず、追いつくだけなんですな。 そこであたい、また「むむっ、で、できる・・・・・・負けすか!!見てろよこんにゃろー」と 今度こそ本気で泳ぐわけなんですな。 するとやっと、やっと、やっと・・・・・・はぁはぁ・・・・・・抜かせるわけなんですな。
今日もやっぱりスーパーばぁちゃんはいたわけで、 あたいが1200泳いだ所で、今日は1500およご、残り300はのんびり100ずついこ、 と気楽に考え1回目の100のつもりで壁を蹴ったら 偶然、スーパーばーちゃんも隣のコースでちょっと前に出発していたようで。
あたいは遅くもなく早くもないフツーのスピードで泳いでたのね。 するとスーパーばーちゃんはあたいよりも少し速く泳いでいたらしく ちょっとずつちょっとずつ差が出来てきたの。 「く、くやしい・・・・・・よし!!今回はスピードじゃなくてばーちゃんより100多く泳ご」 と、そういう方向で勝利しようと決めたのですよ。 (ホントあくまでも自分の中だけの戦いですが・・・・・・) だから急ぐわけでもなく、そのままフツーで。 そう決めた時点で残り300を100ずつ泳ぐという最初の計画は既に 変わっているわけですね。あら、せつない。
ばあちゃんと一緒に(あたいの中では)泳いでいくうち、100が終わった・・・・・・ ばあちゃんやめるかな、と思いきや隣で壁をけって折り返してる葉っぱの絵の帽子が みえるじゃありませんか、
ばぁちゃん、やるな・・・・・・200いくのか。よし。 とあたいも壁をけり、ばぁちゃんを横目で見ながらまた100泳いだ。 そして200m目がおわるとき、ばぁちゃん、どうでるか、と見ていたら また泡たてて折り返してるじゃないか! ぎゃー、300かよ! さっき一人で400一気泳ぎしたあたいはもーカンベン、と泣きそうだった(涙)
・・・・・・そしてそのままばあちゃんとあたいの水中で繰り広げられる地味な戦いは、 (何回も言いますがあくまで自分で勝手に戦っております) 400まで続いたのでありんす。
400いったところでばぁちゃんが、ばぁちゃんが、ばぁちゃんが、立った!!! や、やっっったぁーーーーーーブクブクブクブク・・・・・・
・・・・・・と沈むわけにもいかず、スピードじゃなく距離で!!!と勢いよく 泳ぐ前に決めてしまったかわいそうなあたいは、 その後一人もくもくと100m泳ぎ、
終わった今となっては、
「なんか知らないけど今日は、一人でムキになって 『一人500m初級者遠泳』、みたいなことをやってしまいました。」
と、みなさんに報告をしている夜半7時、なのでございました。
あー、疲れた。眠いぞ。 でも水泳って楽しいぞ。あう。
ちなみにスーパーばぁちゃんとは、もう会いたくないよー
だって・・・・・・勝たなきゃ悔しいし、勝つために500一気泳ぎしたり 猛スピードで100泳いだり、めちゃめちゃツライっす・・・・・・。
明日もいるのかなぁ、ばぁちゃん。
|