海津ほろよい日記
湖畔の酒蔵 ほろよい社長の日常

2003年06月08日(日) 資源回収

子供たちが通学するマキノ東小学校の資源回収の日です。

8時からトラックで受け持ちのエリアをまわって、清酒1.8リットル瓶、ビール瓶、アルミ缶の回収です(前は新聞紙やダンボールなども回収していたのですが、古紙の市場が低迷しているので今はやってません)。清酒1.8リットル瓶の引き取り先はもちろん弊社です。

回収瓶というと、昔は、2.3年も軒下にほったらかしにしておいたようなカビカビのビンや、マムシ酒を造って飲んだ後の、マムシの死骸がぼろぼろになって残っているビン、大豆、米を貯蔵してびん底に大豆や米がへばりついているビン、タチの悪いのは、農薬や混合油、灯油がはいっていた瓶が時たまあって、社員たちを悩ませたものです。

今はリサイクルの考え方がそこそこ行き渡っていますので、あんまりエゲツない瓶は少なくなってきました(皆無ではないので洗浄後の検瓶はかかせません)。

大手のメーカーさんは、こういうタチの悪い不良瓶を恐れるあまり、もっぱら新瓶をお使いになられます。検瓶にもれて異物混入した製品を出荷し、PL訴訟や、保健所の立会い検査、マスコミにたたかれるリスクを負うよりは、コストは少しかかっても、なんの問題もない新瓶のほうがいいに決まっています。

大手さんが投入した新瓶が、結果的に回収瓶をつかっている中小メーカーにまわってくるわけで、これでうまく1.8リットル瓶の需給がうまくいっていたのです。

むしろ問題なのは、パック酒の飛躍的な増加です。すでに大手メーカーの出荷の半分以上がパック容器による出荷です。このため1.8リットル瓶の供給が少なくなり、中古1.8リットル瓶の需給がタイトになってきてます。

また、1.8リットル瓶を入れる6本のプラスチック箱(エンジ色のやつです)のレンタル会社も1.8リットル瓶での出荷が減ってきているため、レンタル料が減少してその経営が困難になりつつあります。

流通容器の変化は、従来の1.8リットル瓶リサイクルシステムを脅かしているのです。

追記)1.8リットルびんを洗って使う場合にも、大量の水を使い、洗浄後のアルカリ洗剤を酸で中和して下水にながさねばなりませんので、これはこれで結構な環境負荷がかかります。使い捨てのパックがよいのか、1.8リットル瓶を洗ってリサイクルしたほうがよいのかその点も考えねばなりません。リサイクルと一言でいいますが、現場にいると難しいものですね。















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