海津ほろよい日記
湖畔の酒蔵 ほろよい社長の日常

2003年07月19日(土) やっぱりマイナー?滋賀の地酒

5月に、凸版印刷のパッケージ事業本部が運営している「SAKE王国」というサイトに弊社は登録いたしました。

なんで、印刷会社が酒のホームページを運営しているかというと、凸版印刷はパック酒容器の大手製造メーカーなのです。

登録記念ということで、SAKE王国サイト上で「アンケートに答えたらお酒進呈」という企画に参加したところ、昨日こんな結果がかえってきました。

アンケート実施期間は6月2日から7月4日のほぼ1ヶ月。回答総数は2.919件で、男女の比率は男性56%に対し女性44%でした。

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Q1 一番好きなお酒はなんですか。
   日本酒49%、 ビール24%  焼酎(酎ハイを含む)14%
   ワイン9%、  その他4% 

わざわざお酒のサイトにアクセスしようという人たちだから、日本酒の比率が半分程度あるのはわかりますが、圧倒的な消費量にくらべ、ビールが好きといった人は全体の1/4と案外少ない。うがった見方をすれば「好きだから飲んでいるのではなく、惰性で(習慣で)のんでいる」とはいえないでしょうか。
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Q2 滋賀県の地酒をいくつ知っていますか。

   知らない72% 1〜3銘柄26%  4〜6銘柄1%  7銘柄以上1%

まことに厳しい結果がでてしまいました。「呑んだことがある」のではなく「知っている」人も、全国のお酒に興味がある人たちの集団の中で25%程度なのですね。需要開発委員長としての責任を感じます。

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Q3 滋賀県の地酒のイメージに一番近いものを1つ選んでください

   飲んだことがないからわからない 62%
   案外いい酒があるやん       25%
   地味で印象がうすい         12%
   滋賀の地酒にはまってます     1% 

Q2の結果とあわせて考えると、「知らない」−「イメージがわかない」あるいは「印象がうすい」と言う人が6,7割いるのに対し、「知っている」ー「案外いいじゃないか」という人が4人に1人の割合でいるということでしょうか。
滋賀の地酒を実際に飲んでいただければ、案外好印象をもってもらえる確率が高いようです。

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Q4 灘・伏見など大手メーカーのお酒のイメージに一番近いものを1つ選
   んでください。

   品質管理がしっかりしていて安心して飲める  39%
   案外個性的で好きな銘柄がある         28%
   個性がなくてつまらない              27%
   酔えればそれでいいので味にはこだわらない  6%

個人的には「個性がない」が圧倒的だと予想していましたが、「個性的で好きな銘柄がある」という人が約3割ありました。あれだけアルコールを添加した経済酒を造りながら「安心して飲める」というイメージにも意外。大手ブランドイメージあなどりがたし!

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Q5 地酒の小売価格についてのイメージを1つ選んでください。

   たまにハズレの地酒もあるが、ほぼ値段相応 44%
   手間ひまかけているのだろうが、総じて高い  38%
   わからない                      12%
   酒質に比べ安過ぎる。もっと高くてもよい     6%

価格についてはけっこう押さえ気味にしている蔵元さんが多い中、4割近くの人が高いという評価。1.8リットル1.000円とかの経済酒と、純米酒や純米吟醸などの付加価値酒を同じ土俵で見ていらっしゃるのか、DSでよく販売しているプレミアつきの1.8リットル1万円などという新潟の金看板ブランド酒を指してそう言っていらっしゃるのか判断にまよいます。

いずれにしても酒DSが、以前までほぼ相似の関係であった品質と価格の関係をゆがめてしまったのでしょうねえ。

逆に6%という無視できない人数の方が、安過ぎるというありがたいお言葉。感謝感激です。

最後になりましたが、SAKE王国のアンケートに御回答いただいた皆様、この場を借りまして厚くお礼申し上げます。



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