海津ほろよい日記
湖畔の酒蔵 ほろよい社長の日常

2003年08月27日(水) 能登杜氏夏季醸造講習 報告

能登へいってきました。

25日午前6時に滋賀を出発、北陸道、のと有料道路、広域農道をへて、11時すぎに醸造講習会場の内浦町福祉センターに到着です。

すでに9時から開講しており、午前の部を30分程度聞いてすぐに昼食タイムとなりました。

あたりを見まわすと懐かしいお顔があちこちに、天狗舞や、喜楽長、満寿泉、常きげんなど錚々たる金看板蔵元の大杜氏がお元気そうでした(みなさん60歳をこえた人ばかりですが、日焼け顔でお顔のつやもよく、呆れるくらいお達者です)。弊社の西尾杜氏は、杜氏組合の役員ということで受付に陣取っておられました。

私がはじめて夏季講習に行ったのは昭和の末年ごろで、その頃は受講者の面々を後ろからながめると、白髪頭か、つるつる頭ばかりで、真っ黒な御髪はほとんど見られませんでしたが、いまは結構若い方がふえて心強いかぎりです。

心強いのはけっこうなんですが、講習なんだからもっときちんとした格好をしてほしいものです。発表する杜氏さんや、国税局の鑑定官の先生はネクタイをきちんとしめているか、少なくともスラックスにカッターシャツは着ておいでなのに、技術を教わる立場の若い連中の多くは、柄物のTシャツやら半ズボン、サンダル履きではいかにも失礼というものです。この世界はまだ礼儀というものがきちんと残っています(前の前の杜氏さんは、ごくくつろいだ場で、父親より上の席に座った私に向かって烈火のごとく怒ったものです)。技術だけではなく、精神的な部分も杜氏さんから学んでほしいものです(ほろよいは精神主義者ではありませんが、名杜氏といわれる方ほど、おだやかな性格で、礼儀のきちんとした方が多いようにかんじます。)

午後は「黄桜」で後継者育成をかねて吟醸づくりをしておらる道高杜氏と、地元「宗元」の杜氏さんが、この春の能登杜氏自醸酒品評会で上位に入賞された実績を買われ、それぞれ事例発表です。

第一日目終了のあと、「松の司」の瀬戸杜氏さんの息子さんが経営しておられる上戸町の民宿「瀬戸」へ移動。ここは以前より滋賀県の蔵元さんの夏季講習の定宿と化しており、「松の司」はもちろん「大治郎」「初桜」「てんびんの里」各蔵元も同宿でした。

夜は西尾杜氏、麹屋の石垣さん、酒母担当の早藤君と4人で、11月からの仕込みを前に吉田酒造の懇親会です。講習ももちろん大切ですが、夏のうちに蔵人のみなさんにお会いして御機嫌伺いやら、次の仕込みのおおざっぱな打ち合わせやらをしておくのは大切なことです。

西尾杜氏も嫌いなほうではないし、途中で大治郎君やら、中沢くんも合流して調子づき「加藤隼戦闘隊」が飛び出したらもう止まりません。一升瓶が3本ころがる大宴会となってしまいました。あとの方は記憶がぶっとんでしまい、起きたら朝の5時でした。

若干二日酔い気味でしたが、お酒がよかったのか昼前には回復、2日目の講習を最後まで聞いて帰ってきました。

PS.帰りに能登半島限定と金沢限定の地キティを2匹ゲット。近々おひろめいたします。









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