海津ほろよい日記
湖畔の酒蔵 ほろよい社長の日常

2004年04月11日(日) 敷居



「二度とこの家の敷居を跨ぐんじゃない!」親子喧嘩で定番の捨て台詞です。

私の親の代までは敷居は「跨ぐもの」であって「踏むもの」ではありませんでした。

ほろよいの蔵の正面玄関にも古色蒼然たる敷居がありまして、先日来、お花見のお客様がひっきりなしに出入りされていきます。

大人の方はだいたい敷居は跨いで通られますが(たまに踏む方もおられます)、子供さんの場合は、親御さんがきちんと敷居を踏まないように注意される方と、敷居を踏んでも知らん顔の方の2通りです。

町へ行けば敷居など、レール2本のあってないようなもので、マンションなどは洋式のドアなので敷居の作法などすたれてしまったのでしょうが、見ている人は見ています。

こういうことがキチンと分かっている若い親御さんがいると、ほろよいはうれしくなっちゃいます。

蛇足ですが、旧日本海軍では軍艦の中のいくつもある防水隔壁で、まだ慣れない新兵さんが敷居にあたる部分を踏むと、上官から即座に殴られたそうです。

その部分を踏むことで防水部分が磨耗して万が一の時に水漏れを起こしてしまうからで、こちらの方は作法というよりは命がかかったお話です。



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