
↑ほろよい手製のお酒シート(B4サイズ/マルの中にグラスを置いていくと、お酒の種類がわからなくなるのを防ぎます。空いたところには奥琵琶湖の季節感あふれる写真をあしらいました。
奥琵琶湖マキノプリンスホテル主催のお酒の会「美酒宴遊会」にいってきました。
前もって大津プリンスホテルの北野料理長、マキノプリンスの若村支配人と一緒にお酒と料理の試食会をして、お酒の提供順や提供温度、グラスの選定をしてありましたので準備は万端です。
参加人数は20名とそんなに多くないのですが、料理は1品ずつ、お酒は料理ごとに種類をかえ7種類をサービスし、それぞれに温度が指定されているとあって、サービスの方は大変です。
食べる人のスピードもまちまちで、速い人は次の料理とお酒が出てくるまでの待ち時間ができてしまい、サービスの難しさを感じました。
お酒のラインナップは(カッコ内は提供温度)以下の通りです。
1)竹生嶋吟醸生をつかったスダチ風味のドライカクテル(0度) 2)純米大吟醸/本年度新酒鑑評会入賞酒(10度) 3)辛口純米生原酒(10度) 4)純米吟醸生 吟花(10度) 5)特別本醸造からくち(上燗45度) 6)常温熟成吟醸原酒 忘憂(ぼうゆう)2002年(常温) 7)純米吟醸生 雪花(せっか)(10度)
お話をうかがっていると好みがけっこうハッキリ分かれ、「辛口純米生原酒とか忘憂といった辛口でコクのあるキレのよいお酒」がお好みの方と、「入賞酒や吟花、雪花など、マイルドでやや甘味を感じるお酒」がお好みの方に2分されたようです。
すだちの果汁を入れ、炭酸ガスをソーダサイフォンで吹き込んだ、清酒カクテルも好意的に迎えられ、「きわもの」的な印象を持った方はおいでになりませんでした。
入賞酒はやはりインパクトがつよいのか「こんなお酒はのんだことがない」とか「日本酒のイメージが変わってしまった」とか口々におっしゃいました。
1番のお酒を除き(これはソーダサイフォンの容量1000mlだけの御準備でした)、各種類720mlビンを3本ずつ準備していったのですが、5番のお燗のお酒をのぞき、ほとんど全部空になってしまいました。
平均するとひとり3合強ですなあ、けっこう皆さんお強いようです。
こうした会をひらくと日本酒に対しては好意的な意見ばかりなのに、実際の消費現場ではあいかわらず日本酒の旗色は相当に悪いようです。
肴は旬のものをおいしく、酒は値段が手ごろで、貯蔵も万全、酒器はそのお酒にあったもので、提供温度もきちんと管理する、そんな珠玉の居酒屋さんがあちこちにあれば、蔵元ももう少し楽できるんですがねえ。
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