2004年06月03日(木) |
チーズ チーズ チーズ |
生まれがネズミ年だからでしょうか、ほろよいは小さいころからチーズ大好き人間でした。
(うまいかどうかは別にして)今でこそコンビニでカマンベール(白かびのナチュラルチーズ)が買えるほどポピュラーになりましたが、子供の頃はプロセスチーズばっかりで、ソーセージみたいな包装をしたQBBチーズや、扇型の雪印6Pチーズなんてえのを嬉々としてかじっておりました。
ですから、小学生の頃、父親が京都大丸のデパ地下で買ってきた輸入カマンベールを初めて食べたときはカルチャーショックでした。「こんな美味いものがあるんだ」としみじみ思ったものです。
そんなチーズ好きが高じて、日本酒の業界にはいっても「熟成酒とナチュラルチーズのマッチング」なんてことお話してしていたら、昨年、琵琶湖ホテルのチーズプロフェッショナル和泉さんという方と知り合うことができました。
今日は彼女に御案内をいただき、「ブルゴーニュワインとチーズのマリアージュ」なる勉強会にいってきました。
ワインもチーズも好きなのですが、専門家ではないのでそれぞれの味わいについての詳しいコメントは控えます。私がこの会でいちばん感心したのは、ワインにしろチーズにしろ、表現する言葉(語彙)を非常にたくさん持っておられ、その個性や長所をひきたてるようなお話をされますので楽しくテイスティングできたことです。
特に話術という点でも、チーズの講師をされた富永さんは非常に魅力的できれいな発音をされ、すばらしい笑顔を絶やしませんでした。
ひるがえって日本酒は、醜いシワをタテによせて、あいもかわらず老香やら、ツワリ香やら、味わいがキタナイやら、ケチをつけるためのきき酒ばかりです。
物を飲み食いするときに、欠点をあげつらうくらいなら、個性的なところやいいところを褒めるほうが何倍か美味しくいただけるというものです。
いいかげん「日本酒おたく」みたいな批評はヤメにしようじゃありませんか。
訳知り顔で欠点を指摘しなくとも、合格点をとれないお酒は自然と市場から淘汰されていくんですから(ブランドで飲んでいたら話は別ですが)。
|