
↑これは夜ではなくて、お昼の光景です
池波正太郎の「鬼平犯科帳」は、しっとりとした語り口で展開する捕り物劇に、巧みに江戸の風物やグルメが織り込まれていて、お江戸愛好家ほろよいの愛読書のひとつです。
主人公である、火付盗賊改長官、長谷川平蔵の部下に、風貌が「うさぎ饅頭」に似ていることから兎忠とよばれている、木村忠吾という若い同心がいるのですが、剣も達者で、盗賊を追い詰めていく平蔵や同僚たちの中で、食いしん坊で遊び好きな彼は、非番の日に「真昼間っから、お白粉くさいのを思いっきり……ううっ、たまらぬ。」などと怪しからぬことを考えながら遊女の元へ向かいます。
そんな、けだるく怠惰な1日をほろよいは味わってまいりました。
「マキノ酒友会」という町内酒販店さんの親睦団体があって、今日は久しぶりの日帰り旅行でした。
跳梁跋扈する量販店や酒DSのおかげで、地元の酒屋さんたちも売上を思っきり減らしていて、1泊旅行どころか日帰り旅行も相談がまとまらないほど結束力が低下していますが(遊びってやつは、忙しいなかで時間をやりくりして出かけるのが楽しいものなのです)、なんとかマキノ町の酒販店さんたちは結束を保っています。
朝9時前に迎えのバスがきて、会長さんのあいさつが終わったとたんに、ビールやら酒カップの栓を開けて乾杯、いつものように朝酒を飲みながら、北陸の温泉地「粟津」に突撃です。
ゆっくり温泉に入って、昼食が二の膳付の大ごちそう!思い切り酒を呑んで、仲居さんをからかって楽しいひとときとなりました(アーなんてオレは怠惰なんだ)。
いつまでこんなことができるのか心もとないのですが、地元の蔵元としてできる限り地元の酒販店さんを応援していきたいと思った一日でした。
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