2009年06月08日(月) |
海津そぞろ歩き(5)〜スキー汽船 |
海津の湖岸の中ほどに残る桟橋あと。今では朽ち果てた棒杭が残るばかりですが、昭和30年代初めまでは浜大津からの定期船が行き来し、ここに接岸しておりました。
冬には京阪神のスキー客を乗せて土曜の夜に浜大津を出て、翌朝はやく海津桟橋に到着、バスでマキノスキー場に向かう「スキー汽船」が運行されておりました。
スキー汽船について調べてみると、「20世紀時刻表歴史館」というHPで詳しく紹介されておりました。館長の曽我誉旨生さんのご了解を得て、該当するページ(ココ)へリンクを張らせていただきます。
レジャーといってもあんまりなかった当時、スキーは若い方の人気を集めていたのでしょう。弊社の大切なお得意さま、浜大津の小川酒店さんによると、スキー汽船のお客さんが何本も瓶ビールをお買い上げになり、紐でくくりつけて乗船されていかれたそうです(当時は缶ビールなんぞという便利なものも販売されておりませんでした)。
最盛期は何千人ものお客さんがおいでになったらしく、マキノスキー場を運営する北牧野の住民にとって農閑期の大切な収入源だったそうです。
このようなポスター(昭和6年のもので、マキノ高原温泉“さらさ”のレストランに飾ってあります)も残っており、当時を彷彿とさせます。それにしても昭和モダニズムあふれる、いいポスタ−ですね。
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