私の2001年上半期芝居のベスト3入り。 (後、2本見る予定がありますので、一応、ベスト3ね)
以下、感想なのでご覧になる予定の方は 見ないで下さいね。(多分、あんま居ないと思うけど)
戯曲は世間的には「王様のレストラン」「古畑任三郎」 私的には岸田國士戯曲賞の「オケピ」とか 斉藤由貴主演の「君となら」とかの三谷好喜。
吸血鬼になった大学の落語研究会のメンバー5人が これ以上、吸血鬼を増やしちゃいけないってんで、 献血カーを襲いながら日本全国を旅している。 その時、たまたま訪れた山奥の小さな駅で一人の女に 自分たちの正体がばれてしまい、彼女を吸血して 最後の仲間にしようとするが・・・・というストーリー。
いやあ、面白かったです。 女優以外、みんな良かった。(あっ) 芝居見て良かったと思った。 役者の軽妙な演技に腹を抱えて笑って、 しかも、切ない。 一緒に旅しているメンバーの一人が、 実は吸血鬼じゃなかったけど、彼らとお友達 で居るために、吸血鬼のフリをしていた。 5年間も。もー、そんだけで泣けます。 そして、彼はその女を助けるために、 大事な仲間を殺していくはめに陥る・・・。 この矛盾。でも、こんな苦悩を抱えながらも ちゃんと笑えるところは笑えるのは、スゴイ。
しかし、私はこのお話が切なくて、笑えるけど、 ちゃんとホラーでスプラッタというのを忘れていて、、、 (初演は見なかったけど、演劇雑誌で読んだ)
席について、一緒に芝居を見る方に、 「恐いの?私、恐いのダメなの。笑えるのだと 思ったのに」と、云われるまで、忘れてました。 自分もホラーダメなことに。
マズイ。ジェットコースターは逃げられるが、 芝居は途中で逃げられない。しかも、前から 2番目だよ。私。途中で、席に立ったら、もう戻れないし、 (恥ずかしくて)やーん、どうしよう・・・・。
結果。逃げなかったけど家に帰っても、 心臓はばくばくしました。小心者というのもあるんですが、 ナマだから、余計に恐怖がじんわり来ます。 お化け屋敷が恐いのと、リクツは一緒。おススメです。 でも、芝居のチケットは高いからなあ。 TVでやっていたら、見てねという程度にとどめておきます。
そんなこんなで、この話の教訓。
ルールに例外は付き物ですが、破ってはいけません。 男集団に女を入れようとすると、崩壊の始まりです。 本当に恐いのは、吸血鬼よりもニンゲン。 てな感じ。
|