今夜も(ノ`´)ノミ┻┻ 

2002年08月24日(土) ラマンチャの男

相変わらず一人で行くと、吸い込まれるように
日生劇場にたどり着く(数寄屋橋の交差点から
なら日生の遠い……)というハプニングを乗り越え、
目的地の帝国劇場まで爆走〜

開幕に間に合うけど、折角買ってきたおむすびが
食べれずはらぺこで観戦。おまけにミュージカルのくせに
2時間ノンストップだがと、ストレートプレイに近いかなと
思ったら、話の方もそうでした。

おおざっぱな粗筋は
ドンキホーテの作者が牢屋に入れられ、
裁判待ちの間、ドンキホーテの話を語って
聞かせると云うもの。(本当に荒いや)
このドンキと作者を松本幸四郎が演じて1000回。
後の出演者も上手い人ばかりで、
やっぱ安心してみられる芝居っていいよねえと、
小田桐さんと感心しておりました。

最初に、上条恒彦(労名主と宿屋の主人)にノックアウト!!
アルトにしびれました。上手い人の歌うミュージカルって
いいよね、やっぱ。

さて、肝心の中身の方なのですが、私が若い(幸四郎と
松たか子だったら、娘の方が年が近いですから)
女ということと、単なる女の子好きなので、
本の読み過ぎで、自分を騎士だと思って出奔しちゃう男=
ドンキより、荒んだ生活のせいで愛も何も信じられない野生
動物のようなムスメ=アルドンサの方に感情移入しまくり。

やーもー、初登場の松たか子は本気で薄汚かったですね。
(誉めている)そんな下宿の下働き女をしている彼女を麗し
のお姫様と思いこんで、自分名前(勝手に命名)
で呼びつつ付けるドンキホーテ。初めはうっとしがって、
メイワクしているんだけど(そりゃあ、そーだ)ドンキや
セバスチャンと接している内に、自分でも知らなかった人間
らしい感情に目覚めるアルドンサ。イヤがっていたラバ追い
達をドンキ達と三人でやっつけた後の笑顔がカワイイ。
だけど、結局、その目覚めたばかりの優しさが仇になり
下宿のラバ追いたちに廻されてしまう〜

当然、ドンキに冷たくなるアルドンサ。しかも老いた自分の姿
を見せつけられて、本来の自分を思いだし、姪のフィアンセに
家に連れ帰られドンキホーテ。(へたれ)
だが、死の淵に置いてアルドンサの説得により彼は自分が
他ならぬ騎士=ドンキホーテであることを思いだし、大往生。
アルドンサの中に希望を残して……という話し。

正直云って思ってたように心に染みませんでした。
ドンキサイドで話を見ると。
カワイイ女の子に看取られ本当の自分で死んでいくのって、
男の浪漫なんでしょうが、私はそんな浪漫は食われてしま
えというタイプなので、
アルドンサが、ただ本気で可愛かったです。
でも、すいません。彼女が廻されるシーンは、オヤジメセンになってました〜だって、ほんとうにすごかったんだよ。
目が離せないだけの華を迫力もあったしねえ。
あ〜たか子がメイ役で出ていて、
鳳蘭がアルドンサだったのを見とけば良かったな
〜と後悔。どうせチケットないやと思ったからなんだけど、
やっぱチケットは取れる時は取っておかないとね。
同じ後悔なら、見ない後悔の方が長く残るね。

所で、私も人のこと云えないのですが、
首相の視線はたか子の胸元に釘付けというオヤジ週刊誌の
中吊り広告に引かれて立ち読みしてしまいましたが……
まーね〜、確かにエロチックだったけどさ、、。
胸大きかったけどさ、
それしか見せ場がなかったわけじゃないじゃん〜
もっと他のことも誉めてやれよと、
雑誌に向かってつっこんでみたり
やっぱ演劇の認知度ってその程度なのね
〜とちょっと哀しくなりました。


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