福岡の前日はボストンでした。 と、三谷幸喜が云ってました。 ブロードウエィに上げる作品はボストンで プレビュー公演し、手直しをしてから、 持っていくそうです。 つーことで、オケピ!プレビュー公演、通常より お値段がお安めだが、不具合とかあるよー、 しょうがないよ、つー感じです。。。。
ちなみに簡単な内容の説明は 指揮をする以外で忙しいマエストロと やっぱりイロイロ気になることが一杯だけで、 音楽をそれなりに愛しているオケの ある日の公演を描いたミュージカルです。
オケピはオーケストラピットの略で、 客席の前にぽかんと開いて、 ミュージカルの演奏をする人々です。 と、いうことで見たのが二日目ということで。 やっぱまだカンパニーとしては油が乗ってない というか、これは時間が解決してくれそーなんで すが、ミュージカルの割に歌がイマイチの人が多 いのが、泣き所だね。
ファゴットなんて、ミュージカルの人だから、やっぱ 痺れちゃうのに、ソロが少ないもん。(ワキだから)
初演の時はメインテーマ、 「それがオケピ!」を歌っただけで、 大笑いってゆうか、お腹の側がよじれちゃって、 うわ〜もう、どうしよう、面白いよ、 どうなるんだ私と期待で胸がむんむんしてましたが、 今回はあっ、ここは笑えるはずなのに、なんで 〜普通に聞いているんだ、俺って、おいてけぼり くらっちゃって、哀しかったです。
戯曲で一番、?となったのは 初演で松たか子が演じた東雲さんから、 天海がやった如月さんの変更でした。 二人ともハーピストで、ハーピストが持たれている 女らしい、お嬢様というイメージを嫌がっている というのは、共通点なんだけど、性格は180度違い ます。絶対に友達同士にはならないタイプ。 むしろ嫌いあう。(私のスイソク)
焼き肉と温泉に行きたいから誘って、 恐らく寂しいとか、気分だけ、恋愛感情なしで、 寝てしまえるのが、東雲さん。(きっと奢りだろう) そして、如月さんは焼き肉と温泉、行きたいから 行きますが、男とは寝ません。だって、性格が 男ですから。あくまで友情です。お部屋別です。 多分、ワリカンです。 で、自分はお友達のつもりでも、相手はお友達と 思ってくれません。気があると思ってます。 唯のカンチガイです。 恐らく自分が美人である自覚がなさげです。
両者がどう違うかというと、 東雲さんは 「男ってバカだよねえ。でも、可愛い所あるじゃん」 という感じで、居酒屋でしみじみ呑む感じになります が、如月さんは思い切り 「男ってばっかだよねえ」と、 居酒屋でくだがまけます。この差は大きいです。
そして、東雲さんは自分と同じタイプの男と、 如月さんは自分を理想のハーーピスト扱いしない 男に恋をします。自然の流れです。 なのに、二人は最終的に同じ(ような) 台詞をしゃべります。
オカシイよ。
東雲さんならオーケーでも、 如月さんが云っていることには? が点灯しまう。なぜなら二人は違う女だから。
東雲さんに恋をするギタリストが彼女のコイビト であるトランペッターを彼女の為に殴るのは自然 ですが、如月さんとそーゆー関係になってもいな い男が、殴るのは、なんでやんねんという気にな ります。ヘタしなくても、サムイ男です。
本当は私が思っちゃったことが間違いなのかもし れませんが、そう受け取ってしまったのですから、 しょうがないですよね。これは戯曲の問題でしょう。 東雲→如月に わざわざ変更する必要なかったのにぃぃぃぃ。
おかげで、東雲さんとオーボエ奏者(布施明)が 茶飲み(しかも抹茶を演奏休止の時間、舞台上 では演技をしている間に点てている) 友達という設定が無くなってしまい、 (これは時間の都合なのかもしれないが)
実は単に私が好きというだけではなく、 (恋愛感情の無いエピソードって、好きなんすよ) この小さなエピソードはがないと、彼が彼女をちゃん と普通の女の子としている捕らえていて、彼女に自 分のムスメのことを相談する理由も、 幸福になる為の恋愛をしないで、 目先のカイラクに身を委ねている男にモエモエして いる彼女を父親のように諭す場面が生きて来ないの になぁ。
ま、楽しい所もありましたがね。 そこが好きなんですけど。
小芝居とか、小手先の芝居はいちいち 細かくオカシイし。お気に入りはピアノ以外は指揮も 触れちゃうムダにキャリアだけがあるピアニスト (50代、ナゴミ系) の小日向さん(住宅のCMで、ムスメの甲斐性を ははっきり云ってもう家に連れて帰りたかったよ。 カワイイんだもん。こんな感じだよ。 (でも、あれが父親だと困るかも)
「あのさ、さっき(演奏)間違えちゃった。ごめんね。 鼻がかゆくてさ」←なんちゅう理由。 しかも、ただ謝っているだけ。棒読み。と、いうか、 この絶妙な力の抜け具合と笑顔がたまらん。 そんな彼だが、さりげなくマエストロの別居中の 奥さんとのあいだ(戸田恵子、第一バイオリン) とのことをフォローしているのである。
このおくさんに、妻に逃げられた男が、 どんなにミジメでわびしいものか、切々と語り、 (普段、ちゃらけている彼が云うから、 信憑性ばっちし)最後にぼそっと、 「ボク、マエストロには格好良く居て欲しいんだ」 奥さんが、胸きゅんとなる理由が判りますね。 (しかし、その後、ハーピストに振り回されて、 全てがおじゃんになるマエストロ)←しょーもな。
なんて、色々書きましたが、私、やっぱ このミュージカル、好きみたいです〜 だって、歌が頭から離れないもの。 ♪タコができるのよ〜とか (ちっ、初演で真田とたか子で聞きたかったわ)
♪女は気が無い男に〜 タコを見せたりするのだろうか〜
(見せるよ)←私の心の声。 ♪3352とか、 (演奏中に飲み会の精算を一生懸命に考える バイオリニスト) ♪人生で起こることは、全て、ここでも起こる〜 ♪ここはおけーぴー
所でワタシ、一人だけキャストチェンジしたい権が あったら、迷わず、某情報番組の司会者ですね。 彼がちっともステキじゃないので、何で 二人の女に(実はハーピストとマエストロの妻) 言い寄られるか理解不能でっす。
ま、キャストがアレだと元の戯曲の良さが浮き彫り になるけどね。 ラストのうさぎを助けるエピソードは初演より、 練り込まれいて、これぞ三谷だあという感じが します。(確か。書く前に確かめろや)
皆、見てねえと云いたいところですが、 高いわっ、チケット取りにくいわ (つうか前売りはないのでもう当日のみ) ので、気軽に見に行けないのが難点ですね。 百万円あったら、見に行けるんだけどなあ〜 でも、今回のようなお客の隣は勘弁です。
しゃべるなつーの。 しかも、ゆうちゃん(天海)とか云う言い方をしていたから、 舞台初心者じゃねえだろが。金払っているのはあんただけ じゃないんだからさああ。
と、こんな感じだったので、 一部でスタンディングオペレーションが起きちゃった 時にはどうしようかなと思ったよ。 皆、採点甘すぎだ〜まあ、面白かったけどさ。 本当、大阪行きたかったヨ。 ↑どのくらい変わるか見たかった
それから、パンフで確認できなかったんだけど、 大先生って、三輪さま? まさに適役
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