野田秀樹で松たか子という、 私的にはこの上も無くそそられる、 それが故にちょっぴり見るのが怖かったお芝居。
ちなみに、不安の原因は、大丈夫かしら?たか子。 (何様だよ) でも、云うほど、心配はしておりませんでした。 N川(観に行きたかったなあ、ハムレット)に 串田和美と組んでいるしさ、 兄貴はシンカンセンだしさー。 ばっちし、ばっちし。
と、根拠がなさげに見て、実はまったく、 根拠がない自信で、コクーンへ向かう私。 ちなみに今回始めて、お友達抜きで、 迷わずコクーンに行けました。つうか、今まで 私が思っていた109は109-2だったのね。。。 芝居見初めて、何年だよとちょっと反省。
さて、肝心の中身はというと、 コレ書いている今は大分、落ち着いてきましたが、 しばらくの間はフラッシュバックが大変でした。 気を抜くと、芝居の台詞が蘇ってくるのよぉー。 大泣きはしないんだけど、ボディブローのように利いてくる。
あのね、ラストの話というか、オチだけ聞くと、 〜そりゃあ、すごいけど、反則というか、 絶対に泣けるよという話故に、書き手としては、 禁じ手にしてしまう所があると思うんだけど、 天才はあえてその領域に踏み込んでいけるし、 そして、松たか子も、その天才にちゃんと応えている というのが、すごいですね。 台詞に負けてないもん。
でも、見に行くんだったら、 体力と気力が充実してない とダメ。エネルギーが全部、吸い取られる感じ。 と、いう舞台。脱力感というか。 楽しい所、面白い所、 ぞっとする所、全部あって、でも、テーマは シンプルな位、たった一つ。 パンフレットをそのまま引用させて頂くと、 「永遠に起こり続けるかもしれない戦争という ものに呼びかける」寓話。 嗚呼、そうか寓話なんだと改めて思ったわ、今。
だからこそ、 テーマで全てが払拭される話じゃない、 話が見たいのも確かです。
そんなこんなで「贋作罪と罰」 たか子でやってくれないかなあ。 ミュージカルにしている場合じゃ ないだろう〜頼むよ。
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