3時間45分(休息20分位)の芝居は、 すでに体力勝負。いや、気力かもしんない。 不条理がこれでもか、これでもかとこてこてに描かれています。
カフカの文章がスライドに投影されたのが、 場の転換ごと(確か)に投影され、さらなる迷宮の道標
ともかく、わー、どうなっちゃうんだって、引き込まれ、 良い意味でも、悪い意味でも、次の瞬間、裏切られぱなし。
簡単な粗筋は、 なぞの男が村の宿に来る。 だが、その村はそびえ立つ城の支配下に置かれていて、 よそ者は城の許可が無いと入れない。 男は城からの測量技師だと名乗る。 城からも、そうだからと、滞在の許可が得られる。
そして、村に滞在することになった男はイロイロことに 巻き込まれたり、巻き込んだりするんだけど、 なぜか、城には行くことが出来ないという物語。
えーと、読んでも意味が判らないと思いますが、 パンフレットもこの程度のことしか書いてないので、 ワタシも芝居に挑みましたし、なんといおうか、 この物語に、筋なんて、あんまり重要ではないので! だって、不条理ですから(笑)
ともかく長い! 退屈はさせない芝居なのですが、 音楽と美術の効果もあります。秀逸でした
特に装置。 高い剥き出しの天井、ぎりぎりまで作った(3F分) 鉄鋼みたいな、装置を縦横無尽に動き回っているのを見ていると、 それだけで、何か楽しくなる(芝居とは別な所なのですが)
そして、たえず降りしきる雪、雪、ゆき 降った後の舞台の白。 落ちモノ←(別に見ながらそう思ったのではないけど、 今はその表現が適当なので(笑))っていいなあと、うっとりしつつ、 そして、最後の不条理が。どかんと。
カフカ未完の作品と云うことで、ラストをどうするのかと思っていたら、
その台詞で終わりかいっという、ちょっと予想した←(笑) エンドマークで唐突に幕を閉じます。
黄門様の印籠のような台詞なので、 3時間45分後じゃなくても、2時間過ぎた辺りなら、 いつでも投入OKな感じなのですが、
おおと、納得する為には、 やはりこれだけの時間が必要なのかもしれない。
それが迷宮。そして、不条理←きっと認識間違ってる(笑)
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