7人の娘を持ちながらも、世継ぎが生まれない王様が、 臨終の間近、死神から聞かされるムスコが生まれぬ理由。
死神とたくみに取引をし、ムスコが生まれるまでの命を手に入れた 王の代償は、一日30人のたみくさの命。 7番目の姫を捨てた呪いにより、世継ぎを望めぬ王の、 たった一人男子を産める女は、
「父親に捨てられ、夫に捨てられ、息子にも捨てられた女」
女が全ての条件をみたした時に、解き明かされる衝撃の真実とは?
てな感じの、一国盛衰記(笑)韓国の神話を基にした韓国戯曲。
オディプス王とか、云っていた人もいましたが、 私は、リア王とか、思いました。
なんつうか、7番目のムスメが見つからなくては、 ノロイが解けなくて、子作りしても意味ないのに、後宮おったて、 「処女差し出せ〜」とか、やっちまう所なんて、
全て、老いがなせるワザとしか思えん!!!!
子息というか、血筋に拘る所は、万国共通かなと思いつつ、 それでも、やはり血が濃いというか、端々に熱い民族を 感じるから、韓国の戯曲をやる意味があるんだなあと、思うのですが、
反面、タイトルになっている「エビ大王」のエビは、韓国では判りやすい意味が あるのでしょうが、日本では、やっぱエビっすから、単に。 この辺り、もうちょっときっちり、説明が欲しいような。←聞いてないだけか。
まー、でもそんなことより、肝心なのは、その筧さんが、命に妄執する 老王に見えないという。。。。。。。。。。。。。。。。。
いや、老王というのは私の勝手な思い込みなのですが、 あの筧さんが動き回らないのは、きっと老人だからでは、ないかなあと。 そうすっと、演出をもっと、重厚にねちょっとやって欲しかったな。
あの方、みたいに! つうか、あの方、好きそうとか思ったよ。(笑)
ぶっちゃけたハナシ、たみくさを倍々で殺していって、やっと手にいれた 運命の女が、漸く巡り会った実の娘だからといって、やらずに死を選んだ 感動的な再会も、ヒロインといい、全体的な軽めの印象も手伝って、
やらなかったんだー、あー、最後の良識は残っていたんだー、で、 終わってしまったのですよ。
やっぱりなー、筧さんは動き回らないと、いかんよ。
収穫は、佐藤さんが、思っていたよりは全然良かったというか、 見直したというか、今までゴメンね。 個人的には6番目のヒメが好きです。
所でラストは正直者は幸せになりましたは、お約束なのでしょうかね、やっぱり。
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