このたび、詩人・藤川幸之助さんの詩集「マザー」のＷｅｂ上での朗読を、私がさせていただくことになりました。「マザー」は、藤川さんのお母様が痴呆になり、病状が進む中で起こった様々な出来事を綴った詩集です。去年、ポプラ社としては珍しい「大人向け」の本として発売されました。やはり痴呆の介護経験を持つ生島アナウンサーがラジオで朗読するなどして話題となり、詩集としては異例のベストセラーとなっています。

　実は、すでに生島アナウンサーの素晴らしい朗読ＣＤも発表されており、今さら地方の名も無いアナウンサーが出る幕もないのですが・・・今回、ミュージシャンの故・家高毅（いえたか・つよし）さんとの運命的な出会いもあり、ウェブ上での朗読が実現したのです。

　家高毅さんは、交通事故の為、去年他界しました。学生時代思い描いた音楽の夢を忘れられず、脱サラして自分の家に音楽スタジオをつくり、インディーズバンドのレコーディング・プロデュースをしながら、自身の作曲活動も軌道に乗り始めた矢先の悲劇でした。家高さんの奥様や仲間のミュージシャンたちが奔走して音源を集め、発表したＣＤがファーストアルバム「風の剣」です。

　ふたりの素晴らしいアーティストに挟まれ、私だけが何だか足を引っ張っているような感じですが・・・下記ＨＰで聞いていただき、感想を教えていただければ嬉しいです。なお、音声はＭＰ３で「かなり」重いですから、一般電話回線の方はご注意ください。

http://homepage2.nifty.com/kokoro-index/

　ちなみに、藤川さんと私は長崎在住、家高さんは兵庫の方です。インターネット時代に相応しいコラボレーションですね・・・。

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