アナウンサー日記
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2002年07月08日(月) 映画「少林サッカー」を見た。

 ワールドカップ前から大評判の話題作である。早くも今年のNo.1映画に挙げる人も多い。今さらのように見たが、やっぱり面白かった。

 「少林拳の達人がサッカーをやる」という発想だけなら、香港人であれば誰だって思いつきそうなものだが、それを一本の映画に仕立て上げた手腕がすばらしい。

 ともかく、フィールドに少林拳の奥義が炸裂する。達人のジャンプ力は10メートルに達し、信じられない角度からクロスボールが飛んでくる。「鋼の足」の異名を持つ主人公に蹴られたボールは火の玉になり、やがて虎の姿に変形して敵ゴールキーパーを襲う・・・。演出もさることながら、映像の出来栄えも最高だ。かつての荒唐無稽スポーツ漫画の傑作「アストロ球団」、あるいは最近の(?)漫画では「ドラゴンボール」の世界そのものである。正直、ワタシは香港映画を見ると、日本人と中国人の「笑いのセンス」の微妙な違いを感じてしまってのめりこめないことが多いのだが、今回の「少林サッカー」はそんな戸惑いを吹き飛ばすノリとエネルギーに満ちていた。

 ワールドカップ期間中、「この映画を見たら、現実のサッカーが迫力不足でつまらない」と言っている知人がいたが、さもありなん。やっぱボールを蹴るたんびに突風が巻き起こったり、人が吹っ飛ばされないと・・・と思ってしまうのは確かだ(笑)。

 ところで、今回は駅ビルの映画館に朝から見に行ったが、客はなんとワタシひとり・・・おかげさまで、オープニングから大声で笑いながらゆっくり見させてもらった。皆さん、映画は早起きして朝から見に行きましょ−。


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