アナウンサー日記
DiaryINDEXpastwill


2002年07月19日(金) 映画「耳をすませば」を見た。

 テレビ・ロードショーで見た。


 この映画はビデオも買ったし、テレビで放映される度についつい見てしまうので、やはりこれまで何回見たか分からないほどだ。でも、明日公開のジブリ最新作「猫の恩返し」を見る前の予習として、今回も見ることになってしまったのだった。やるな、日テレ(笑)。


 ワタシはこの映画がとても好きだ。多分、物語の面白さ以上に、まっすぐ夢を追いかける主人公たちに自分の中学高校時代を重ね合わせているのだと思う。



 ワタシの10代は「自分が何者になりたいのか、何者にならなければいけないのか」さっぱり分からず、もがき苦しむ毎日だった。自分を囲むコンクリートの壁を素手で殴り続け、生爪を剥ぎながらかきむしっているような・・・言いようの無い閉塞感がずーっと続いていた。

 あの頃、純粋がゆえの率直さと無謀さで、随分と自分自身や周りの人々を傷つけたと思う。当時の友人たちには申し訳ない気持ちでいっぱいだが、反面、若さとはそういうものだとも思う。ひとは自ら傷つき血を流し、また他人を傷つけなければ分からないことはたくさんあるのだ。それは通過儀礼のようなもので、「自らの行く末について」少年時代に悩まなかったひとは、いつか人生のどこかで清算しなければならない時が来るのだと思う。(ザマーミロ)



 きょうワタシは34回目の誕生日を迎えた。嫁さんが、お祝いに「ちょっといいステーキ肉」を焼いてくれた(ちょっと焼きすぎだったけども・・・笑)。

 34才のワタシは、少年時代に憧れていた職業のひとつであるアナウンサーになり、年齢的にも中堅どころとなった。自分の仕事に、それなりの自負心も芽生えてきた。

 だが、その一方、いつも心のどこかで「本当にこれでいいのだろうか」と、未だに考えてつづけている自分がいる。自分には、本当は他にやるべき仕事・・・天命ともいうべき、運命的な仕事があるのではないか・・・。


 
 その答えは、まだ出ない。いつ出るのかも分からない。一生分からないのかも知れない。


 ただひとつ分かっているのは・・・考えることをやめてはいけない、ということだけだ。いつか必ず、答えはワタシの前に姿を現す。ストン、と胸の中に落ちてくる瞬間がくる。その確信だけは、10代の頃からから20年以上、持ち続けている。



 ・・・ていうか、当たってほしいなあ・・・。
 んーむ、我、未だモラトリアム(苦笑)。


メインページへ→ |HomePage

My追加