【Realistic Pillow】
秋野京



 気持ちいい?(銀青)

ふわふわ、優しい香りに包まれて。
久しぶりの休日の午後が過ぎていく。

「エージ、気持ちいい?」
蒼太の声が浴室の中に、甘く響く。
「あー」
気の抜けたような映士の声も。

「どこか痒い所はございませんかー?」
おどけた口調で、蒼太が尋ねる。
「全部」
瞳を閉じたまま、映士が答えれば、
蒼太の肩が小さく震えた。
「…ぷっ。本当に俺様なんだから。
とんだ甘えたさんだね」
そう言う蒼太の声は、どこか楽しそうで、
映士は満足する。

「あれ、白髪があるよ?エージ?」
蒼太の指が、映士の髪の一房を、
摘み上げると。
「こら、ソータ」
それを、咎めるように映士が軽く払う。
「冗談だってば。僕は好きだよ」
「あ?」
「だから、この髪がさ」
愛しむような、蒼太の声音。
「何でだよ」
素直に、映士が疑問を口にすれば。
「だって、エージが愛されて生まれてきた、
証拠だもんね」
やわらかに紡ぎ出された、蒼太の言葉に、
映士の心臓が高鳴る。
「だから、好きだよ?」
静かに、映士の顔を上向かせると、蒼太は
小さな口づけを額へ落した。

「さーて、流しますよ?お客さま」
驚き顔の映士は置いておいて。
蒼太はシャワーコックを捻る。
白い湯気が立ち上がり、みるみる間に、
浴室を満たしていく。

「こんな甘い休日も、たまにはいーんじゃない?」



恋人に尋ねる10の台詞より。
(配布元:xxx-titlesさま)
「気持ちいい?」デシタ。
結局、先日誤って消去した、銀青話の
復旧が難しく…違う話を作りました。
本日(正確には昨日)一つ、歳をとりまして。
最初の小話です。
エージの髪をソタ君が洗っている。
そんなイメージで書いてましたが、
別に髪じゃなくて、体でもいいです。
(いいの?)
握手会のまーくん眩しすぎて、銀青しか
出てきません(なぜ!笑)
つーかブログ(直飛び厳禁)の北海道
写真やら、先週のビジュ☆BO日記に
すっかり頭がやられてますですよ。
まーふぃー凄いよ!!

2007年04月10日(火)
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