2003年06月21日(土) |
そんなジブリに騙されて。 |
本日は、お昼からお出かけ。
東京都現代美術館で開催中の、「スタジオジブリ 立体造型物展」 http://www.ntv.co.jp/rittai/index.html
ジブリ製作映画のシーンを、立体模型で再現する、という謳い文句に、 企画内容は時々趣味に走ってアレでも、徹底した世界観を持って、職人気質で 丁寧な仕事を行うジブリのこと、きっと凄く精密な模型が…。と期待していたのですが。
期待大外れ。ブランド名を逆手に取った荒稼ぎだ。あれは。
とにかく、模型の作りが雑。 製作期間が短かったようですが、それにしても、映像ではあれだけ画面上での 質感に拘るのに、塗装は雑だわ、継ぎはぎが見える状態で展示されているわ、 もう滅茶苦茶。
中には何点か、出来のいい作品もあったけど(トトロとか)、 人型の模型は、全体的に惨憺たる出来。 2次元アニメのキャラクターを立体で表現する難しさを差し引いても、 もう少しなんとかならなかったのか。
大きな模型の方が、誤魔化しが利かずに粗も目立つし、難しいらしいですが、 あんな出来で大きなブツを作るなら、もっと精巧なミニチュア模型を 作った方が良かったんじゃないか、と思ったり。
その道のプロの人から見たら、充分及第点の出来で、求め過ぎな意見かも 知れませんが、見ている素人は、あの映像と比べてしまうから、 どうにも粗ばかりが目立って、ちょっとゲンナリ。
ちなみに、ジブリ美術館と同じく、ローソン端末での予約販売のみで チケットの価格は、大人¥1,000 ナリ。
値段並みの内容、といえば、そうなのかもしれませんが、仮にもジブリの 名前を掲げた、本家本元の企画なら、例え急ごしらえの作品でも、 ジブリ美術館並みのクオリティを求めてしまうのは、贅沢なのか。
どうせだったら、テレ東の 「テレビチャンピオン」 と協力して、 「ジブリ造型物選手権」とか銘打って作らせた方が、面白かったんじゃないかと、 下世話な事ばかりが思いつく、そんな展覧会でした。
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